prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「片腕マシンガール」

2009年03月06日 | 映画

ゲテモノ的センスで長編全編を通すのって、普通のドラマ作るのより難しいみたい。
ヒロインの女子高生が片腕につけたマシンガンをばりばりぶっぱなしていじめっ子どもを皆殺しにする出だしは、思い切って噴水みたいに大げさな血しぶきの噴出で半分ギャグに傾いていて良かったのだけれど、回想に入って片腕を失ってマシンガンをつけるまでに小一時間かかってしまうのは、いかんせん運びが悪い。
いったん片腕が天ぷら(!)になってしまうから、これで付け替えるのかと思うとなぜかあまりダメージがないまま「片腕ドラゴン」ばりに両腕使って暴れていて、改めて刀でぶった切られてやっと付け替えることになる。二度手間って感じ。

あと、出だしで殺されたいじめっ子の親が終盤に敵役になって出てくるっていうのはどんなものか。最初に親が鬼畜だから子も鬼畜なのだといった設定にしておかないと、なんか後味悪い。
アクション・シーンの身体の動きがあまり切れ味よくない。
(☆☆★★★)