第一作ではヴィン・ディーゼル主演だったのが、アイス・キューブ主演になった(ディーゼルが一瞬、脱獄シーンのヘリコプターにいたような気がした)からといって、何が変わるというものではない。ちなみにまたディーゼル主演で第三作ができるというが、ふーんとしか言いようがない。監督はニュージーランド出身でかつて戦士だったマオリの男たちが今では酒くらって妻にDVをふるうだけに成り下がった姿をハードなヴァイオレンスを交えて描いた「ワンス・ウォリアーズ」のリー・タマホリだが、ハリウッドに慣れたここでは大幅に水増ししたヴァイオレンス描写だけが残った感じ。
(☆☆☆)