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未来の姿があたかも現実にあった出来事のように描かれた後すぐそれをひっくり返す現実が描かれるのが、映画的な技法として最初は面白く見ていたのだが、「自分の危機と関係ある二分先の未来」が見える、という映画の方で定めたルールが後半になるとそれらしい理由なしにほいほい破られて、明らかに二分先を過ぎている主人公と直接関係ない危機が見えてしまい、しかもそれがまた安直にひっくり返されるのにがっくり。
日本がメダル取った後のオリンピック・ルールじゃあるまいし、自分で作ったルールを自分で変えるなよ。
クライマックスに出てくるニコラス・ケイジの分身の術は何を表現しているつもりなのだろう。さまざまに枝分かれする未来像というつもりなのか、未来がわかるのかわからないのか曖昧な設定の表れとしか思えない。
ピーター・フォークも何しに出てきたのかよくわからないし、バスター・キートンばりの崖から物がなだれをうって転げ落ちてくる下を駆け抜けるアクション・シーンもCG使っているのがミエミエなのであまり迫力ない。
エンド・タイトルが上から下に降りてくる趣向は、知る限り「THX1138」「セブン」に続き三本目。
(☆☆★★★)
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