prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「100歳の少年と12通の手紙」

2010年12月02日 | 映画
白血病で死んでいく少年の話を見に行ってプロレスを見せられるとは思わなかった。

元プロレスラーで今は宅配ピザ屋をしている女性の目を通して少年の闘病を描いていて、女性の話の内容として突拍子もない見世物小屋的なプロレスの試合のイメージが繰り返し描かれる。リアルな回想ではなく、ホラ話のニュアンスが強い。
繰り返し手紙を風船に結びつけて空に飛ばすシーンなどと同様、かなりファンタスティックな描き方で「泣かせ」には流れないのはいいとして、これが少年を励ましている表現になるのだろうか、と戸惑う。

入院している他の子供たちも、火星人じみて頭が広がっている子とか、おそろしく肥満した子など、ちょっとフェリーニばりの描き方。
(☆☆☆)


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