prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「行きずりの街」

2010年12月05日 | 映画
お話をなぞっているだけで、まるで画面が弾まない。具体的な行動を克明に追って背景を水面下に隠しておくハードボイルド風の作りなのだが、その背景がいっこうに立ち上がってこない。

やっとアクション・シーンになったかと思うと、動かざること山の如しという感じの据えっぱなしのショットが多くて躍動感がないし、石橋蓮司が黒板に後頭部をぶつけて血の跡を残してずるずるとへたりこむので、黒板であんな大怪我するのか、と思っていたら、次のシーンではいつのまにか立って歩いていて、廊下に出て改めて倒れる。意味がわからない。
一事が万事、そんな調子。
(☆☆★★★)


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