イサム・ノグチが生まれるまでの両親のいきさつと父親の母国日本に渡ってからの母の苦労話と、イサムが大成して彫刻を作っているところがイメージ風に挟まったりして、特に前半ちょっと時制を交錯させすぎではないかと思うが、要するにヒロインのレオニーが息子を生むところから描きたかったのだろう。
母親の苦労話というのは無条件で感動させられるものではある。
中村獅童がアメリカでは才能のある(エキゾチックな魅力もあっただろう)詩人だけれど日本ではどうしようもない自分勝手な男権主義者という役どころにイメージぴったり。彼の日本での別の妻子はまったく出していないのは思い切りいいが、ちょっと物足りない。
同様にイサムの父親の違う妹の、その父親が誰なのかかなり曖昧な描き方。ある程度は見当つくけれど、はっきりしないのも物足りない。
日本に来て何年も経つのに日本語をほとんど覚えないのは不思議な気がする。なぜアメリカに帰らないのかも、よく考えるとわからない。
要するにヒロインの「周囲」に興味を持っていないような描き方。
津田塾大学の創設者の津田梅子(原田美枝子)が役に立ちそうで立たないのに、あれと思う。結局、日本の女性差別的体質そのものはまるで変わっていないことになる。
(☆☆☆★)
本ホームページ
レオニー - goo 映画
母親の苦労話というのは無条件で感動させられるものではある。
中村獅童がアメリカでは才能のある(エキゾチックな魅力もあっただろう)詩人だけれど日本ではどうしようもない自分勝手な男権主義者という役どころにイメージぴったり。彼の日本での別の妻子はまったく出していないのは思い切りいいが、ちょっと物足りない。
同様にイサムの父親の違う妹の、その父親が誰なのかかなり曖昧な描き方。ある程度は見当つくけれど、はっきりしないのも物足りない。
日本に来て何年も経つのに日本語をほとんど覚えないのは不思議な気がする。なぜアメリカに帰らないのかも、よく考えるとわからない。
要するにヒロインの「周囲」に興味を持っていないような描き方。
津田塾大学の創設者の津田梅子(原田美枝子)が役に立ちそうで立たないのに、あれと思う。結局、日本の女性差別的体質そのものはまるで変わっていないことになる。
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