prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「アントキノイノチ」

2011年12月11日 | 映画
「おくりびと」ではいささか省略気味あるいは喜劇的に描かれた孤独死の後始末をする遺品整理業者を扱っているわけだが、たぶんそういう映画ができるだろうと思っていた。

もっとも職業そのものを通じて人の生死について考えるという展開に、その職についた躁鬱病(と、台詞では言っているが今では双極性障害と呼ぶみたい)青年がなぜ精神を病むようになったのかといったいきさつが回想で入るのだけれど、どうもしっくりしない。
遺品整理業をやっている人にしてみれば、基本的には仕事でやっているので、他の仕事と職業人としての基本的な心構えや適性はそんなに変わらないのではないかと想像する。

あと、専門家ではないのにこういうことを言うのはなんだが、双極性障害は遺伝的要因がかなりあるというので、「理由づけ」にはあまりなじまないのではないか。

予告編だと「泣かせる」感動作みたいな印象だが、孤独死したあとの部屋の荒れ方は絵面としてはホラーに近い。

タイトルの語呂合わせ、モントリオール映画祭(イノベーションアワードを受賞)で通じたのだろうか。

剣が峰の高さや怖さの表現が優れている。3Dではないのに、めまいがしそうな感じが出た。

若い男女の話なのにセックスに対して忌避感が強い。あるいは58で肝臓を悪くして亡くなった人の遺品のアダルトビデオ(VHSみたいだったが、なんで? DVDに買い換えられなかったのか)を隠そうとしてかえって遺族の前にぶちまけてしまいすごく気まずい雰囲気になるなど、あまりオープンな扱いになっていない。
(☆☆☆★)

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12月10日(土)のつぶやき

2011年12月11日 | 映画
09:06 from gooBlog production
名探偵モンク シーズン4 http://t.co/zLyZGtNx
09:59 from web
映画館がデジタル化すると、35ミリで上映している名画座にはプリントがまわってこなくなる(土台プリントが作られない)ということになる。facebookで独立系映画事業者ネットワーク(仮)で主にミニシアターや地方の映画館について問題になっているわけだけれど、他にも影響あるだろう。
10:00 from web
他でも個人商店的な上映館がなくなり、デジタル化に対応できる大手だけが残る可能性がある。
10:01 from web
劇場のデジタル化に応じて費用を分担しなくてはいけないとなると、小さな配給会社には大きな負担になる。いずれにせよ、街の店がなくなりコンビニばかりになるのに似た現象が進みかねない。
10:05 from web
ただ、デジタル化の簡易さや安価さを利用して、映像製作者が個人的に上映機を持って歩いてスペースを確保して上映するという自主上映的なやり方はやりやすくはなる気はする。ものすごくミニマムな集まりになりそうだが。
10:07 from web
元はと言えば、大手(つまりはハリウッド)のコピーガードを固めるための仕様の強制と消費者へのしわ寄せという点で、テレビのデジタル化に通じるものがある。
10:55 from web
しかし、ミニシアターにあまり足が向かなくなったな、とは思う。ひとつには家で見る設備の画面や音が向上して、劇場で見るアドバンテージを考えるようになったから。もうひとつはアート系映画に前ほど興味がいかなくなったから。
10:59 from web
市川森一さんがテレビでウルトラマンを兄弟にしたことから堕落が始まった、と言っていたと記憶する。そのきっかけが市川脚本の帰ってきたウルトラマン「ウルトラセブン参上!」から、なのを当然頭においての発言だろう。
11:33 from livedoor Blog
コピペ日記 : 台湾 九份 http://t.co/Gq1zxATf
by yapoono6 on Twitter