「おくりびと」ではいささか省略気味あるいは喜劇的に描かれた孤独死の後始末をする遺品整理業者を扱っているわけだが、たぶんそういう映画ができるだろうと思っていた。
もっとも職業そのものを通じて人の生死について考えるという展開に、その職についた躁鬱病(と、台詞では言っているが今では双極性障害と呼ぶみたい)青年がなぜ精神を病むようになったのかといったいきさつが回想で入るのだけれど、どうもしっくりしない。
遺品整理業をやっている人にしてみれば、基本的には仕事でやっているので、他の仕事と職業人としての基本的な心構えや適性はそんなに変わらないのではないかと想像する。
あと、専門家ではないのにこういうことを言うのはなんだが、双極性障害は遺伝的要因がかなりあるというので、「理由づけ」にはあまりなじまないのではないか。
予告編だと「泣かせる」感動作みたいな印象だが、孤独死したあとの部屋の荒れ方は絵面としてはホラーに近い。
タイトルの語呂合わせ、モントリオール映画祭(イノベーションアワードを受賞)で通じたのだろうか。
剣が峰の高さや怖さの表現が優れている。3Dではないのに、めまいがしそうな感じが出た。
若い男女の話なのにセックスに対して忌避感が強い。あるいは58で肝臓を悪くして亡くなった人の遺品のアダルトビデオ(VHSみたいだったが、なんで? DVDに買い換えられなかったのか)を隠そうとしてかえって遺族の前にぶちまけてしまいすごく気まずい雰囲気になるなど、あまりオープンな扱いになっていない。
(☆☆☆★)
本ホームページ
アントキノイノチ - goo 映画
もっとも職業そのものを通じて人の生死について考えるという展開に、その職についた躁鬱病(と、台詞では言っているが今では双極性障害と呼ぶみたい)青年がなぜ精神を病むようになったのかといったいきさつが回想で入るのだけれど、どうもしっくりしない。
遺品整理業をやっている人にしてみれば、基本的には仕事でやっているので、他の仕事と職業人としての基本的な心構えや適性はそんなに変わらないのではないかと想像する。
あと、専門家ではないのにこういうことを言うのはなんだが、双極性障害は遺伝的要因がかなりあるというので、「理由づけ」にはあまりなじまないのではないか。
予告編だと「泣かせる」感動作みたいな印象だが、孤独死したあとの部屋の荒れ方は絵面としてはホラーに近い。
タイトルの語呂合わせ、モントリオール映画祭(イノベーションアワードを受賞)で通じたのだろうか。
剣が峰の高さや怖さの表現が優れている。3Dではないのに、めまいがしそうな感じが出た。
若い男女の話なのにセックスに対して忌避感が強い。あるいは58で肝臓を悪くして亡くなった人の遺品のアダルトビデオ(VHSみたいだったが、なんで? DVDに買い換えられなかったのか)を隠そうとしてかえって遺族の前にぶちまけてしまいすごく気まずい雰囲気になるなど、あまりオープンな扱いになっていない。
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