マイケル・ムーアの「シッコ」とテーマも手法も近いものを感じる。
毎度おなじみ保険会社の医療への過剰な介入、妊婦と胎児の身体の保全より医者の側の都合優先、セクト主義などが描かれる一方で、助産師さんによる分娩を監督自身が行うのだからうむを言わせない。
それにしてもアメリカではそうほいほい帝王切開するのかと驚く。
出産シーンを描いたドキュメンタリーというと科学映画以外では原一男監督が愛人の出産を撮った「極私的エロス 恋歌1974」があったけれど、こちらの方がはるかに周囲に(見守られている)感じで、一方で男には入り込めない感じも強い。