技術的には凄いし、それぞれバラエティに富んでいるのだけれど、全体とするとどうも面白みの足りないオムニバス形式のアニメ。ひとつひとつの映像が凄すぎて、かえって流れが停滞しているようなところがある。
ジャパニメーション(実際には海外でそんな言葉は使われておらずANIMEで通っているらしいが)で売るつもりなのか、特に最初の二話は日本的様式美が強く、富士山も噴火していないのとしているのと出てくる。
続く二話はごくブルータルな戦いと近未来のハイテク戦争と対照的なようで同じように血なまぐさいのを揃えています。どういうマーケティングの成果だろうと思わせる。
第一話「九十九」は古くなった道具が化け物になるのを旅の職人が修理したり供養したりして成仏させる話。「モッタイナイ」精神を表現してみましたという感じ。
二話目は絵巻物風の形式で描かれる八百屋お七風の大火事の話。
絵巻物風にこだわりすぎて、画面の上下に枠がはまっているのが狭苦しくていけない。まして火事というスペクタキュラーな題材で天地を押さえつけることはないだろう。
火が燃え広がりかけているのに見過ごす狂気がかったシーンにいくまでの裏打ちが弱くて、釈然としない。
三話目「GAMBO」は熊と赤鬼との戦い。ともに人間に恐れられている存在ではあるのだけれど、人間そっちのけという感じになって怖さの二乗とはいかない。
四話目「武器よさらば」は近未来のロボット兵器対防護服に身を包んだ生身の兵士たちの戦い。
退屈はあまりしなかったけれど、満足もあまりしなかった。アニメ技術なり日本の売り物の見本市みたいな印象が強いせいか。外国人が見たらどううつるかは知りません。
(☆☆☆)
本ホームページ
公式サイト
SHORT PEACE@ぴあ映画生活
ジャパニメーション(実際には海外でそんな言葉は使われておらずANIMEで通っているらしいが)で売るつもりなのか、特に最初の二話は日本的様式美が強く、富士山も噴火していないのとしているのと出てくる。
続く二話はごくブルータルな戦いと近未来のハイテク戦争と対照的なようで同じように血なまぐさいのを揃えています。どういうマーケティングの成果だろうと思わせる。
第一話「九十九」は古くなった道具が化け物になるのを旅の職人が修理したり供養したりして成仏させる話。「モッタイナイ」精神を表現してみましたという感じ。
二話目は絵巻物風の形式で描かれる八百屋お七風の大火事の話。
絵巻物風にこだわりすぎて、画面の上下に枠がはまっているのが狭苦しくていけない。まして火事というスペクタキュラーな題材で天地を押さえつけることはないだろう。
火が燃え広がりかけているのに見過ごす狂気がかったシーンにいくまでの裏打ちが弱くて、釈然としない。
三話目「GAMBO」は熊と赤鬼との戦い。ともに人間に恐れられている存在ではあるのだけれど、人間そっちのけという感じになって怖さの二乗とはいかない。
四話目「武器よさらば」は近未来のロボット兵器対防護服に身を包んだ生身の兵士たちの戦い。
退屈はあまりしなかったけれど、満足もあまりしなかった。アニメ技術なり日本の売り物の見本市みたいな印象が強いせいか。外国人が見たらどううつるかは知りません。
(☆☆☆)
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