「キートンの探偵学入門」あるいは「カイロの紫のバラ」のミッキー&ミニー版。つまりスクリーンからキャラクターが飛び出してきてしまう話。
昔の古ぼけた白黒フィルムに雨が降ったりフレームがずれたりするのをアニメで再現するあたりは、手塚治虫の自主制作アニメ「おんぼろフィルム」ばりの趣向で、今後デジタル上映しか見たことのない観客が増えると意味が通じなくなるのではないか。
ただしそこでとどまらないで、スクリーンからキャラクターが飛び出てくると色がつくだけでなく3D-CGアニメになるのが凝ったところ。白黒の2Dキャラクターと鮮やかなカラーの3Dキャラクターがスクリーンを出入りするたびに入れ替わる高度な技術と視覚的なめぐるましさが見もの。
全編擬似的なワンカットでできているのも技術力のアピールの感あり。
どうせなら飛び出したキャラクターが映画館の客席を跳梁するところまで描いても良かった気はする。
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映画『ミッキーのミニー救出大作戦』 - シネマトゥデイ