関東大震災後の復興中の帝都の記録で花電車などが大群衆の中を走るパレードのたくましい復興の迫力も目をひくし、当時登場したBARを「狂った一頁」ばりのオーバーラップを多様して描いたモダンぶり。
影絵アニメで作られたSFの斬新さにびっくりする。「メトロポリス」あたりのイメージから発想されたのかもしれないがシンプルな分モダンだし、基本的に円をさまざまに組み合わせたデザインは結果として手塚治虫風にも見える。
第二次大戦後にアメリカがカラーで記録した三宮のblack marketのすごいスケール
と、でっかい肉を売っていたり、色とりどりの草履を売っていたりといった、「酔いどれ天使」「仁義なき戦い」などでイメージする戦後の闇市のアナーキーで絶望的な混沌とは別のたくましい生命感を感じさせる。
「2」とついているからには「1」もあったわけで、その「1」で話題になったという芥川龍之介が木に登る妙な光景がまた出てくる。もともと全集の広告用に撮られたと小林信彦の「小説世界のロビンソン」にあるが、たしか割と最近の何かのTVCMにも使われていた。その一週間後に自殺しているというのだから、なお不気味に見える。
チャンネル [BSプレミアム]
2014年4月5日(土) 午後9:30~午後11:00(90分)
ジャンル バラエティ>トークバラエティ
番組内容大正から昭和にかけてのプライベートフィルムの祭典。尾張徳川家埋蔵映像に、昭和8年の衝撃のSFアニメ、石原裕次郎、森繁久彌の秘蔵映像など。これがホントのお宝映像だ
出演者ほか【司会】爆笑問題,【ゲスト】伊集院光,中川翔子,とちぎあきら,水島久光
詳細
ああ!懐かしくて新鮮!ムカシネマがはじまる。大正から昭和にかけて、テレビ放送が始まる前のプライベートフィルムが日本各地に眠っていた。それらを発掘し、「今見ると面白い」視点で行う大上映会のパート2。尾張徳川家の埋蔵映像をテレビ初公開、鉄腕アトムより20年前にひっそりと作られたプライベートSFアニメ、明治時代の庶民の娯楽「錦影絵」、石原裕次郎、森繁久彌の秘蔵映像など蔵出し映像満載。司会は爆笑問題。