タップを理屈よりまずリズムから入っていく、あとどれだけ体力的に大変かを最初の方が描いているのがいい。
クライマックスまでどんなショーになるのか伏せておいて一気に大がかりに展開してみせる。このあたりのクラシックムードからモダンなショーに飛躍するのはやや違和感あり。
日本のタレントの踊りの技量もずいぶんこのあたりは厚みが出てきたと思わせる。
劇中で音楽はLPで再生し、タバコこそのまないがウイスキーをずうっと呷りっぱなし、と色彩からしてもかなりレトロなテイストを出しているが、若者の描き方になると急に今風になる。
ショーを準備していて資金がショートして挫折しかけるというのは定番の展開だけれど、どうやって調達して再開にこぎつけたのかわからない。アニメの「シング」でもそのあたりは大金持ちが出してくれたとわかるように描いていたのに。
(☆☆☆★)
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映画『TAP -THE LAST SHOW-』 - シネマトゥデイ
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