しかも世界にいるのは殺し屋だけみたいな世界観になっているものだから半ばゾンビもののシューティングゲームみたい。
ストーリーの発展性というのもどこかに行ってしまって、至近距離で組手を交えながらの銃撃戦という趣向は一段とエスカレートして見ごたえあるものの、いかになんでも荒唐無稽が過ぎやしないかと没入感にややブレーキがかかる。
クライマックスを美術館に設定し現代美術の体裁をとった鏡ばりの部屋での戦いという「燃えよドラゴン」か「上海から来た女」の再現を見せる。デジタル技術が発達したおかげで鏡にカメラを向けても後で消すことができるからより自由なアングルをとることができたと思しい。
(☆☆☆★)
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