prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ソウル・ステーション/パンデミック」

2017年10月09日 | 映画
家出して風俗で働いていたのを借金を踏み倒して逃げた女の子、それにヒモ同然にくっついてネットカフェに入り浸っている彼氏、ホームレスの爺さま、と登場人物が社会的にはクズと見做されているのばかりで、それがゾンビが大発生した危機にあたって勇気や犠牲精神を発揮するかというと必ずしもそういうわけではないのがずいぶんと意地が悪い。

中盤まではアニメとはいえゾンビものの定石を踏んだ場面が続くが、終盤の展開がさらに意地悪になっていて、いいのかねコレと思わせる。個人的には、これはないでしょうと思った。ゾンビものの気色悪さとはまた別のリアルな気色悪さに軸足が移るからだ。

機動隊がまるで市民を守ろうとしないあたり、何だか韓国ならではの実感がある気がするのは考えすぎか。

絵柄が日本のアニメ絵とまったく違い、マンガに大友克洋が登場した時のような一種不細工で生々しい顔が並ぶ。アニメートの技術は正直やや拙劣な感じ。ゾンビが手を挙げているのがバンザイしているみたいに見える。
(☆☆☆)

ソウル・ステーション/パンデミック 公式ホームページ

映画『ソウル・ステーション/パンデミック』 - シネマトゥデイ

ソウル・ステーション/パンデミック|映画情報のぴあ映画生活



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10月8日(日)のつぶやき

2017年10月09日 | Weblog