内容も人間がいったん滅びて新しい種族にとって代わられる黙示録的でもあり、シーザーが出エジプト記のモーセのようでもあり、ラスト近くで出てくるもうひとつの人間の軍隊は「ハムレット」のフォーティンブラスの軍隊のようでもあり、といった具合にずいぶん引用が厚く積み重ねられていて、重厚なのはいいけれど若干2時間20分は重い。
モーションキャプチャーによるエイプのCGは毛皮についた水滴まで表現していて、寒さがはっきり感じられる空気の中で違和感なく溶け込んでいるのもすごい達成。
人間と猿の立場が転倒している世界となると、自然に人間が滅びるところを期待してしまうのが我ながら倒錯的だと思う。
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映画『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』 - シネマトゥデイ
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