1970作年。昔の言葉で言うとスワッピングという奴で、二組のカップルがパートナーを交換する、当時とすると性の解放とか自由といった新しい風俗みたいな捉えられ方をしていたらしいが、今見るとむしろ本当に愛しているのかとかセックスにしてもどうあるのが正しいのかとか、答を求めてじたばたしているアメリカ人の変なマジメさの方が目立つ。裏返しのピューリタリズムというか。
こういうしつっこさというのはやはり西洋産という感じで、2004年の「クローサー」なんかも似た感じだった(そして日本ではまず不評だった)のを思い出した。
CSの番組ではタランティーノが解説に出ていたが、この人がもともと役者で、四角関係みたいにややこしい関係を演じるのは役者とするとやりがいがあるのを知っているのではないかと思った。役者がやりたくなるような役をシナリオで書けるというのが大きな武器なわけだし。