prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「リバース」

2019年10月08日 | 映画

原題はretroactive(さかのぼる、遡及)。1997年作。

ジェームズ(ジム)・ベルーシ以外知っている役者は出ていない、というだけでなくキャストが「トラック運転手」役を含めて全部で11人。
タイムスリップの研究所で研究員が一人しかいないという冒頭から見るからに低予算なので気軽に見ていたら意外と面白く見られた。

女刑事カイリー・トラヴィスが田舎道で自動車事故を起こし、通りかかった暴力亭主ベルーシといつも虐待されているうちに感覚がマヒしている妻シャノン・ウィリーの夫婦の車に拾われる。
そこからベルーシの暴力がエスカレートして妻を銃で撃ち殺し、女刑事が逃げ込んだ先がタイムスリップの研究所でそこから手違いで20分前に送り返されてしまって夫婦の車に拾われた直後に戻る。

女刑事はなんとか「これから起きる」殺人を止めようとするのだが、それが裏目に出てパトロール警官など行きずりの人たちを巻き込んでしまい、また研究所に逃げ込んで過去に戻ってを繰り返すうちにどんどん死体が増えていくあたりがブラックで可笑しく、脚本がそんなに緻密ではないがツボを押さえている。

タイムスリップものの常道でラストでは一番いい状態になるのだけれど、これが暴力亭主と被虐待妻にとっては一番という案がちょっとすごい。

銃撃戦やカーアクション、爆発などはアメリカ映画らしく手抜きなくやってます。
登場人物の大半が当たり前のように銃を持っているのもアメリカらしい。



10月7日のつぶやき

2019年10月08日 | Weblog