スタインベックの小説よりは舞台劇の方をもとにした映画化。
人工的なセット(森などもセット)でセリフをやりとりするのが基本的な作り。
冒頭で主人公二人が列車にただ乗りした後、その列車の扉が閉められるとそこにタイトル文字が書いているという具合に、人工性をむしろ強調している。
知恵遅れ(と書いた方が感じが出る)の大男レニーにロン・チャニ―Jr.、世話焼きの相棒ジョージにバージェス・メレディスという組み合わせ。
見ていて、レニーが力が強すぎて柔らくてかわいい動物(ついには人間)を撫でているつもりで殺してしまうのは、1931年のボリス・カーロフ主演、ジェームス・ホエール監督版「フランケンシュタイン」のモンスターが花びらを湖面に撒いている女の子を花びらと同じつもりで湖に投げ込んでしまう完成作からはカットされた幻のシーンを引き継いだように思えてくる。
メアリー・シェリーによる「フランケンシュタイン」の原作ではモンスターは高い知性の持ち主で、狂人の脳を入れられてしまうというのは映画の脚色( フランシス・エドワード・ファラゴー、ギャレット・フォート、ノンクレジットでロバート・フローリー、ジョン・ラッセル)で、「廿日鼠と人間」の小説版が書かれたのは1937年だからありえなくはないと思うのだが。
レニーをやっているロン・チェイニーJrがモンスター俳優として有名なところからそう連想式に考えたのだが、チェイニーはこの映画で売り出したのでモンスター俳優として人気を博するのはこの後という順番になる。
人工的なセット(森などもセット)でセリフをやりとりするのが基本的な作り。
冒頭で主人公二人が列車にただ乗りした後、その列車の扉が閉められるとそこにタイトル文字が書いているという具合に、人工性をむしろ強調している。
知恵遅れ(と書いた方が感じが出る)の大男レニーにロン・チャニ―Jr.、世話焼きの相棒ジョージにバージェス・メレディスという組み合わせ。
見ていて、レニーが力が強すぎて柔らくてかわいい動物(ついには人間)を撫でているつもりで殺してしまうのは、1931年のボリス・カーロフ主演、ジェームス・ホエール監督版「フランケンシュタイン」のモンスターが花びらを湖面に撒いている女の子を花びらと同じつもりで湖に投げ込んでしまう完成作からはカットされた幻のシーンを引き継いだように思えてくる。
メアリー・シェリーによる「フランケンシュタイン」の原作ではモンスターは高い知性の持ち主で、狂人の脳を入れられてしまうというのは映画の脚色( フランシス・エドワード・ファラゴー、ギャレット・フォート、ノンクレジットでロバート・フローリー、ジョン・ラッセル)で、「廿日鼠と人間」の小説版が書かれたのは1937年だからありえなくはないと思うのだが。
レニーをやっているロン・チェイニーJrがモンスター俳優として有名なところからそう連想式に考えたのだが、チェイニーはこの映画で売り出したのでモンスター俳優として人気を博するのはこの後という順番になる。