prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「君が世界のはじまり」

2020年08月27日 | 映画
設定は関西らしく、お好み焼きでご飯を食べるのにはちょっとびっくり。
もっともエンドタイトルを見ると栃木フィルムコミッションが協力とあるから栃木でも撮ったのだろう。

全体とすると田舎の高校の息がつまるような感じ(しかしホントそういうモチーフの映画多い)の中でたまり場になっていたショッピングモールも閉鎖されてしまい、ゾンビみたいに高校生五人で誰もいないモールに出没して臨時のバンドを結成してブルーハーツの「人にやさしく」を演奏するいるところに、父親を殺してしまった同級生の幻影がふらっと現れるのがひとつのクライマックスになる。

正直退屈な日常を退屈なまま描いている感じもかなりして、ひとつひとつのスケッチのセンスはいいところはあるけれど、なかなか全体としてのうねりやリズムは出てこないのがもどかしい。