これまでの各種のスパイダーマンの集大成的な作品なので、ディテールを相当に忘れているであろう状態でどこまで楽しめるのか不安もあったが、忘れていても見ているうちにかなり思い出した。
このシリーズに限らず、商業的にはできるだけ引っ張りたいしファンの期待にも応えなければいけないし、それ以上の展開も考えなければいけないのはわかるけれど、とはいえ、シリーズ内のディテールを踏まえてわかって当たり前みたいな作り方というのは特に熱心なファンというわけではない人間にとっては何だか居心地が良くない。
いちいちこれまでのを見直して復習するのはムリだし、忘れていて十分に楽しめないのではないかという不安あるいは不満が拭えないのは困ります。
とはいえ、にぎにぎしくて楽しいのと、悪をやっつけて万歳という作劇から完全に抜けきったのは清々しい。