小林信彦の指摘だが、オリジナルの一作目には実はストーリーがない、あるのはバラエティー的な趣向だけだ、というのに賛成。ダン・エイクロイドがテレビのサタデーナイト・ライブ出身ということも大きいだろう。
その大ヒットを受けて続きを作っていくうちに、逆にハリウッド映画のドラマ的定型が前面に出てきた。
魔神が復活するのを阻止できるかどうかというゲームみたいな構成で、わかりやすくもあり、軽くもある。
オリジナルの二作、キャストを総て女性にしたリブートと違って、今回は田舎が舞台。ランボー5みたいな趣向が出ているのはアメリカの原風景は田舎というところで通じるのかも。
監督がオリジナルのアイヴァン・ライトマン(見た直後に訃報が入った)の息子のジェイソン・ライトマン。継承というモチーフが映画そのものの内容になっている。
言い方悪いが、おバカ大作ながら大ヒットをとばす監督の父親からインディ系の批評家受けはするけどマーケット的にはBクラスの息子という印象だったが(異論は認める)、今回は足して2で割ったとまでいかないが、2.2で割ったといったところ。
主演は「gifted ギフテッド」で天才役を演じたマッケンナ・グレイス。役の設定は12歳だが、2006年生まれだからこれが撮影された頃は14歳くらいか。まあ演技は達者だわ、役にふさわしく賢そうだわ、大作の主役を堂々とつとめるわ、恐れ入ります。