ハロルドが旅を始める動機が思いつきみたいで、なんだか納得できないなりにそういう人なんだろうと思って見ていたら終盤伏線のピースが組み合わさってなるほどと思うことになる。
中盤、巡礼みたいになってきて妙に持て囃されるあたり、このまま勘違いしてほしくないと思うが、幸いそうはならない。
あちこちの道端で食べ物が置いてあるあたり、実態としては喜捨=施しであり贅沢いわなければモノは十分あるのだろうな。
途中から同行してくる若者がハロルドの息子と自然にだぶってきて、というより息子がいたことが明かされるストーリーテリングは原作者が脚色も兼ねた長所と弱点が出ていると思しく、わかりやすく画面に出してしまうのがちょっと物足りない。