prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「X-MEN:ファイナル ディシジョン」

2006年10月05日 | 映画
優れた能力を持ったゆえに孤立・差別された種族というのは、第一作のオープニングからしてたとえばユダヤ人のあり方のアナロジーともとれる。
そう考えると、クライマックスの舞台をアルカトラズ島に設定して、イアン・マッケランたちが海を渡るのにゴールデンゲートを動かして本土の間の架け橋にしてしまう、というあたり、モーセが紅海を割って渡る場面に対応するのかもしれない。

選民と一般人とは共生できるか、どっちかがどっちかを支配することになるか、という構造は、結構重い。
原題はLast Stand(最後の状態って意味か?)。それがなんで宣伝だとファイナル・デシジョンになって、「人類が」選択するっていうことになったのか、よくわからない。
一般人の方のドラマって、ないんだね。見ている側は孤立する選ばれた者の方に感情移入するからか。

かなり高齢のはずのイアン・マッケランとパトリック・スチュアートが過去のシーンで大アップになると肌つやつや。どう処理しているのだろう。

エンドタイトルに並ぶスタントの数が凄くて、ざっと数えたところ144人。
(☆☆☆★)



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