prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「世界女族物語」

2006年10月04日 | 映画
GyaOで見たのだが、そこだと1時間16分。
しかし本来の時間は1時間35分で、20分は切られている勘定になる。

今やドキュメンタリーの皮をかぶった香具師としての名前ばかりが残るグアルティエコ・ヤコペッティが「世界残酷物語」の没フィルムを集めて作ったらしいのだが、なんだかワサビがきかないゲテモノとしても中途半端な場面ばかりで途中で投げたので、ここで紹介されている国辱もののシーンは見ていないのだが、カットされているかもしない。

(以下、引用)
「日本に駐留する2万人もの米兵との間に、何万人もの子供たちが産み落とされたのです。子供たちは洋服を着て英語を話します。日本の古い風習は失われましたが、子供に聖なる湧き水を飲ませる風習だけはまだ残っているようです。それはサムライが出陣の前に身を浄めるために口にした水です」
 画面に映るのは、ごく普通の子供(明らかに混血ではない)が神社の湧き水を飲むだけの風景だ。それだけのものをここまで拡大解釈して膨らませたヤコペッティの手腕はただものではない。
(引用終わり)

小沢栄太郎のナレーションで、色の褪せ具合といい、劇場公開版(1962年公開)どこから持ってきたプリントだと思う。
ヒドい映画をヒドい状態で見せられたもの。

まあ、ここまでヤラセと差別意識丸出しの似非ドキュメンタリーは今ではそれでは堂々と大手を振ってはいないが、自主規制で引っ込んだ以上の「進歩」がどのくらいあるものか、心もとない。


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世界女族物語 - goo 映画


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