prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「五線譜のラブレター」

2005年02月14日 | 映画
老境のコール・ポーターが自分の半生を芝居や映画を見るような形で回顧するという凝った構成で、リクツっぽいところはちょっと「オール・ザット・ジャズ」を思わせる。
もっともそのミュージカルの再現シーンが、登場人物の感情が高まって歌や踊りに入るのではないので、どうも盛り上がりに欠ける。
ジョナサン・プライス(「ミス・サイゴン」ロンドン公演で狂言回しのヒモをやっていた)が出ていて1曲歌って踊るだけとか、撮り方も水っぽい。

ポーターのゲイの側面も、突っ込み不足というより最初から突っ込もうとしていない。
ゲイの旦那を持った(そしていったん妊娠もした)奥さんの心情というのもきちんと描けば興味深いものになったと思うが、てんで描写不足。どうせなら、奥さんの視点から描いた方がよくなかったか。
(☆☆☆)


 


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