prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト」

2023年08月07日 | 映画
パコがデジタルコンバータの基盤をいじるというのには笑ってしまった。あんまりイメージではない。

弟子にメトロノームに合わせてフラメンコを踊らせるというのも意外。




「愛の地獄(1994)」

2023年08月06日 | 映画
アンリ=ジョルジュ・クルーゾーの遺稿をクロード・シャブロルが監督した作品。
異常なくらい、というよりはっきり異常に嫉妬深い男が妻に嫉妬する話で、今でいうストーカーというか、ルイス・ブニュエルの「エル」を思わせたりもする。

実際、彼が考えているのは自分のことだけで、妻のことなど本当には考えていないところなどシャブロルが「二重の鍵」でヒッチコックの「めまい」をいただいていたのを思わせもする。




「バイオハザード デスアイランド」

2023年08月05日 | 映画
全編おそらくモーションキャプチャーで俳優の動きを取り込んだCG製。3DCGアニメといえばアニメだけれど、動きやテクスチャーは実写に近い。

時あたかも全米俳優組合がスタジオに対して反旗を翻している理由のひとつが俳優の顔や姿、動きをスキャンして取り込まれ永遠にそのまま歳もとらずにコピーされ続けられかねないという危惧があるというが、それも少なくとも「型にはまった」表現に関する限りこの結果を見ると無理からぬというもの。

ゲームメーカー主導の製作だとキャラクターの姿も声も完全に国境を越えている。
監督は羽住英一郎 。「海猿」シリーズほか、実写畑の人。





「セフレの品格(プライド) 初恋」

2023年08月04日 | 映画
ヒロインは非正規社員なわけだが正社員になるつもりはないかと上役がコナをかけてきて、それを口実に肉体関係を結ぶわけだが、ヒロインを置き去りにして勝手に結婚するつもりに一人決めするのには呆れてしまう。
こういう男いるいるという感じ。セフレの方がマシというわけでもないので、セフレのままでもいられないのだね。

余談だけれど、ヒロインたち非正規社員が使っているのがIILIMAのパソコンで上役が使っているのがDELLのというのはわざわざ差をつけたということか。

ロマンポルノなみの性描写が見られるのだが映倫の区分ではR15。




「イノセンツ」

2023年08月03日 | 映画
女の子三人と男ひとりの人物配置とその間に働く力学が独特で、誰かが誰かを一方的に動かしている、影響を与えているかを初めからわかるように描くのではなく、動かしている者動かされている者が共鳴しているのか順序がわからない描き方をしている。
次第に子供たちの役割が誰が誰を動かしているのかはっきりしてくるのにつれて色分けも明快になる。

自閉症の姉が円形の物体を床に触れさせながら回す、いわゆる味噌すり運動をさせているのを見て、あれ?と思ったことがある。
私が小学一年だった時、同級生に今思うと自閉症の子がいてタイヤを同じように味噌すり運動をさせて動かなくなるまでじいっと見ていたものだが、そういう症状は似るものなのだろうか。

団地を舞台にしたサイキックバトルという点では大友克洋の「童夢」を思わせないでもないが(後註 監督は意識していたという)、ああ派手にはならず池をはさんで対峙する二組の周辺で乳母車の赤ん坊が泣き出したり犬が吠えたり団地の子供たちが互いにそれと知らずに顔を出したりするが、それらすべてはたから見た目にはわからない静かな範囲にとどまっている。
団地のすぐ隣に森があるという立地がすでにコントラストをなしている。

エンドタイトルが上から下に降りてくるのは、知っている限り、「THX1138」「セブン」「進撃の巨人(実写版)」に続いて四本目。

小動物が殺されるのを(多分トリックなのだろうが)はっきり描いているのは珍しい。しかしミミズを踏みつぶすのトリックかと疑う。
英語だったらこの映画では動物は殺していませんという注意書きが読めたろうが、ノルウェー語なもので。





「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」

2023年08月02日 | 映画
第二次大戦下のナチの敗色が濃くなってきた頃の若い時のインディをまず見せておいてから(ハリソン・フォードは若く見せるデジタルメイクを施されることになる)、それから20年以上経った宇宙開発たけなわの1969年頃の、つまり今の実年齢の設定のフォードを、それも半裸の姿で見せる。
フォードが年取ったことを自然に見せる工夫というわけだろう。

終盤になると時系列がムチャクチャになって、四作目でどうかと思わされたオカルト色がもっとエスカレートして荒唐無稽も極まれりとなる。

なんだか人を殺しすぎ。このシリーズでは最初からそうだと言われればそれまでだが、アントニオ・バンデラスの出番など、あれこれで終わり?と思わせる。
マッツ・ミケルセンがナチを蘇らせたのをヒトラーを称えるためかと思ったら実は逆というのをもっと生かせたのではないか。

地下鉄の場面は70年前後のかつて荒廃していた時代を考証的には出している。馬で乗り込んでいくシーンはNYの騎馬警官を生かしたわけだけれど、今さらながらどうやって撮ったのか。
ビートルズの曲をワンコーラスかけたのには、ずいぶん権利金かかるだろうに、おカネあるのねーと感心した。

インディが名付け親になった子が半分敵役半分味方というのは微妙な匙加減で、扮するフィービー・ウォーラー=ブリッジは脚本家でもあって「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」の脚本にも参加している。というか、テレビのコメディ「フリーバッグ」の脚本家が007にも参加したというのが正確な位置づけらしい。
ずいぶん背が高いなと思ってたら、1m77cm。






2023年7月に読んだ本

2023年08月01日 | 
読んだ本の数:24
読んだページ数:6094
ナイス数:0

読了日:07月28日 著者:安田 峰俊


読了日:07月24日 著者:カイル・ブキャナン


読了日:07月24日 著者:國分 功一郎


読了日:07月22日 著者:斎藤 幸平


読了日:07月21日 著者:カフカ


読了日:07月19日 著者:鈴木 エイト


読了日:07月19日 著者:鈴木 エイト


読了日:07月19日 著者:高畑 勲


読了日:07月18日 著者:板越 ジョージ


読了日:07月18日 著者:ねこぢる


読了日:07月18日 著者:ねこぢる


読了日:07月17日 著者:とり・みき


読了日:07月17日 著者:とり・みき



読了日:07月13日 著者:とり・みき


読了日:07月17日 著者:磯田 道史


読了日:07月13日 著者:すがや みつる


読了日:07月10日 著者:橋爪 大三郎


読了日:07月07日 著者:六田 登


読了日:07月07日 著者:平野 啓一郎


読了日:07月04日 著者:森 達也


読了日:07月03日 著者:たかまつやよい


読了日:07月02日 著者:山根 貞男


読了日:07月01日 著者:


読了日:07月01日 著者:星 新一