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レイトショーで映画を観て来た。
今、書店で山積みされている本「四日間の奇跡」
原作は朝倉卓弥。これはデビュー作だ。
そして宝島社の第1回
「このミステリーがすごい!」大賞に輝いた作品でもある。
監督は「半落ち」で日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した
佐々部清監督。
主題歌「Eternally」を歌うのは平原綾香。
彼女の透明感溢れる歌声がエンディングに流れると
ピュアな物語の余韻がより一層心に広がった。
山口県の角島を舞台に
平凡な女性が一生懸命がんばってきたから、
神様が四日間のご褒美をくれたという物語だった。
詳細は公式サイトでごらん頂くとして
舞台になった角島の海の美しかったことは今でも脳裏から離れない。
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先日のテレビのワイドショーでの話だが
ピアノのシーンは吹き替えを使いたくないという
佐々部監督の強い意志で
吉岡秀隆と尾高杏奈にはクランクインされる前から
ハードな練習が課せられたという。
本格的なピアノに挑戦するのは初めてだという吉岡に与えられた
ベートーヴェンの「月光」はかなり難しい曲で
右手で主旋律と伴奏の両方をこなすことになった。
吉岡は楽譜を見るのをやめて、記憶力だけで弾きこなしたという。
指の形を作るには年単位の努力が必要だが
吉岡は約5ヶ月の練習で本番を乗り切ったと。
ここでも奇跡が起こり、スタッフ一同感銘を受けたという。
吉岡はしばらくはピアノには触りたくないような口ぶりで
司会者のインタビューを受けていた。
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原作は山が舞台だそうだが
映画では海を臨む場所に療養センターがあり
島の灯台からは水平線まで届くような光が放たれ
その光が、ここで起きる奇跡に
かなりの演出効果を与えていた。
灯台や教会はファンタジーの世界を作り出していた。
山口県出身の佐々部監督は
過去にも2作故郷の角島を舞台にした映画を作っている。
南の島を思わせるような瑠璃色の海。
朝陽や夕陽が波間に反射しながら美しい姿を見せる。
ここで奇跡が起こってもなんら不思議でないようなそんな場所だった。
物語の中で使われたピアノ曲は
月光(第一章) > ベートーヴェン
家路(交響曲第九番) > ドヴォルザーク
亜麻色の髪の乙女 > ドビュッシー
子犬のワルツ > ショパン
別れの曲 > ショパン
とても聴きごたえのある名曲ばかりだ。
最後に吉岡と尾高が連弾で引くショパンの「別れの曲」には
涙をそそられる。