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春から秋の終わりにかけてがんばることがある。
主婦ならお料理の「いろは」と言われそうだが
春になるとぬか漬けを始める私。
ぬか漬けを食べるのはダーリンと私だけ。
だからほんの小さな容器に一日分を漬ける。
外で漬けるとすぐにぬかが臭うので、冷蔵庫へ入れる。
だから出来るのに丸二日かかる。
それでも何とか二人が食べる分だけはまかなえる。
泉州の水茄子が有名だ。
けれど水茄子はお値段が高い。
デパ地下で水茄子のぬか漬けの出来上がりは1個500円。
これはもう庶民の水茄子じゃない。
春、新しいぬか床を作る時、色々と入れる。
粗塩の他に、昆布、タカノツメ、焼みょうばん、味の素、
粉末の本だし、ヨーグルト、ローリエの葉。
時々少量のビールも入れたりして・・・。
こんなの法則違反と言われそう。
でも結構美味しく漬かるのも事実。
混ぜて整えて、混ぜて整えての繰り返し。
「ぬかみそ」って愛着がわく。
家庭によっては何代も前のご先祖さまから伝えられた
秘伝の「ぬかみそ」が存在するそうだけれど
私は一年持ち越し出来ないタイプ。
寒くなると「ご苦労さま」って捨ててしまう。
そんな繰り返しがもう何十年も続いている。
今日も美味しいぬか漬けが出来上がった。
水茄子ではないけれど、色も漬かり具合も丁度いい。
これでお茶漬けが一層美味しくなる。