我が家のニューフェイスの紹介です。
名前はめぐ(恵)ちゃんです。
そういうと・・・
「あ~ら!マドンナさんところまた飼ったの?」って言われそう。
実はこの子は訳ありの猫ちゃんです。
9月24日に長居植物園で保護しました。
ことの始まりは9月15日に長居植物園へ
お花の写真を撮りに出かけ
私はこの子に出会ってしまったのです。
私のそばへ寄って来て「ご飯をほしい」と鳴きます。
栄養失調でガリガリにやせ細り、見る影もありません。
もちろん写真撮影の目的で植物園に行ったから
猫のフードなど持っていません。
「ごめんね!今ご飯持ってないからまた来るね。
ここで待っててね」
その日は一度帰宅してキャットフードを持ってまた出かけました。
「待っててね」と言ったのがわかったのでしょうか?
この子は私の来るのをじっと待っていました。
遠くから「猫ちゃ~ん!」って呼ぶと私をわかったようです。
私を見てヨロヨロしながら走って来ました。
発泡スチロールの容器にフードを入れてお水を入れると
この子は死ぬものぐるいで食べました。
気が狂ったように食べたという表現の方が正しい。
缶詰をイッキに4缶平らげました。
栄養がつくようにとチーズも小さく切って入れてやりました。
相当弱っているので乾燥フード(カリカリ)は無理です。
缶詰ばかりを食べさせました。
それから24日に保護するまでの10日間
私の植物園通いが始まりました。
スリスリして寄ってくるけれど
抱こうとしたり触ったりすると噛み付きました。
きっとここで怖い目に遭って
お腹も空いて気持ちささくれて
自分の身を守ろうと必死だったのでしょう。
でも少しずつこの子は心開いてくれました。
友人の猫姫さまに相談しました。
3匹いるからうちで飼うのはもう限界だから
誰か里親さんを探してほしいと頼みました。
数日後、猫姫さまは里親さんを探してくれました。
そして猫姫さまと私で日曜日この猫を保護しました。
捕獲に失敗すると
今までの猫との信頼関係が崩れるので失敗は許されません。
私にはかなり心を開いてくれているけれど
キャリーバックへ入れようとすれば
死に物狂いで抵抗して噛み付くでしょう。
そしてきっと居場所を変えるでしょう。
そうしてこの猫は自分の身を守ってきたのでしょう。
猫姫さまたちの動物愛護の人たちは
避妊手術のために猫を捕まえるのに、捕獲器を使います。
昔のネズミ捕りの大きい判です。
それにチキンや魚の干物をつけて、猫が捕獲器に入れば蓋が閉まる。
さてさて・・・
日曜日の午後2時、植物園へ捕獲器を持って出かけました。
そして捕獲作戦は大成功しました。
家に連れて帰り、猫姫さまに借りたゲージを組み立てました。
そうして日曜日からここがこの子のお部屋になりました。
脱走する恐れがあるのと
この子は一匹狼で暮らしていて群れていなかったから
うちの猫たちと馴染めません。
猫たちがお互いに危険を感じてパニック状態で暮らすより
この子をこのゲージの中で野生から飼い猫に順応させようと。
そんな想いです。
それに私がこの子を見つけて保護したのですから
里親さんに渡すまでは私の責任です。
栄養失調で体力がないので、しばらく私が飼って
少し体重が増えたら健康診断や予防接種をして
そして避妊手術を受けさせて里親さんに渡すつもりです。
それが里親さんに対しての礼儀ですから。
それまではうちの子です。
預かりものですが、今はうちの愛猫。
この子もミケの女の子です。
これでうちは四姉妹になりました。
まるで「若草物語」です。
名前は「めぐ(恵)ちゃん」です。
これからの人生(猫生)が幸せに恵まれますようにと
そんな願いもこめて「めぐ(恵)ちゃん」と命名しました。
里親さんところに行くと、また新しい名前をつけてもらって
めぐは幸せに暮らすことでしょう。
若草物語の四姉妹の一人に「メグ」という子がいます。
若草物語のメグは長女だけれど、うちのめぐは四女。
ちょっと違うけれど、まあいいかぁ・・・。
めぐを捕まえた時、めぐはブルブル震えていました。
きっと殺されると思ったのかもしれません。
怯え方がひどかったので
こうしてゲージをシーツでブラインドしています。
ここは2階の娘の部屋。
南側に大きな開口のある我が家では一番日当たりのいい部屋です。
ここでめぐは今穏やかに暮らしています。
とてもいい表情になってきました。
猫は高いところが好きです。
めぐはゲージの2階で寝ています。
バスタオルを敷いて、ミッフィーと一緒に寝ています。
このミッフィーはうめのお下がりです。
下には缶詰のフードと乾燥フードとお水。
それに猫の草とマタタビの木と猫トイレがあります。
初めは入り口を開けて食事を与える時噛まれました。
飼い猫は時々噛んだりするけれど、それは甘噛み。
本気では絶対に噛みません。
でもこの子は甘噛みを知りませんでした。
私の手を血が出るほどに噛みました。
ゴム手袋をすれば、きっともっと恐怖を感じるだろうと思い
素手での食事の入れ替えは本当に怖かったです。
それに食事時にはお腹を空かせているから下に下りています。
やっと本気で噛まなくなりました。
このまま植物園に放置していれば
きっと1ヶ月以内には死んでいたことでしょう。
初めてめぐを見つけた時
めぐは栄養失調でまっすぐ歩くことすら出来ない状態でした。
発見から保護までの10日間、私も辛かったです。
一日も早く里親さんを見つけて、保護したいと願いました。
心優しい里親さんは来週めぐを見に来てくれます。
気に入って、この子を飼ってくれると嬉しいのですが。
またニューフェイスの登場で、我が家は落ち着かない毎日です。