
今日のフォト。
奈良県明日香村、稲淵の棚田の案山子路。
もう一度、私は青い空と、棚田に咲く彼岸花を撮りたくて
この場所に来た。













前回ブログにアップした彼岸花は、台風一過の翌日に撮りに行ったものでした。
彼岸花に付いた雨の雫は、まるで宝石のように、私の拙い写真に
素晴らしい細工をしてくれたし、それはそれで、満足したけれど・・・・。
マクロの世界は、いつも素晴らしいと思うけれど、マクロで撮るなら、
何も明日香村へ行かなくても、近くの公園でも彼岸花は撮れるというのが私の理論。

晴れた日を狙って、先週、もう一度明日香村へ、彼岸花を撮りに行ってきました。
棚田、青い空、彼岸花。 この3つを抱き合わせたかった。
青い空と彼岸花だけじゃ、単純になるので
あえて緑の木を少しだけ、右背景に持ってきました。
「これでよし」と思って撮ったのに、主役の彼岸花のしべに
蜘蛛が止まっていたのを 見落としてしまった失敗写真。

高台から見る明日香村。
ここからの眺めは、どことなく北海道の美瑛に似ている。

木陰で、本を読みながら、一服している人がいました。
日差しはきついが、秋風が心地よい1日でした。

蝶が彼岸花に、止まってくれました。 胴体は停止でも、羽が動いています。
羽の微妙な振え、見えるでしょうか?

棚田の稲が、次から次へと刈り取られてゆきます。
稲が風になびいています。 風を感じていただけますか?

案山子にも、もう一度会って来ました。

これが2011年のジャンボ案山子です。
凄いでしょ?

昔ながらの素朴な案山子もいて、ホッとする。
そして子供の頃の故郷を思い出す。

これ、平日なんですよ。
棚田へと続く道は、カメラマンたちでいっぱいです。

彼岸花を撮っているのです。

ビリビリッ・・・・って、メッチャ怖いのですよ。
彼岸花を撮るのも、命がけ。(笑)

16日から始まる私の写真展に、どうしても明日香村の彼岸花を1枚入れたかった。
だからもう一度、明日香村にチャレンジしたのです。

青い空と、棚田と、彼岸花。 誰が見ても明日香村です。
プロの写真家さんたちの写真をプリントする、現像所の方に訊いてみました。
「この棚田の彼岸花と、こちらの彼岸花、どちらがいいでしょうか?」
すると現像所の方は、言いました。
「この棚田の彼岸花は、いわゆる絵葉書のような彼岸花。
こちらの彼岸花は、芸術的感性で撮った彼岸花。」
で・・・ 私は、昨年撮った彼岸花を現像所へ提出したのです。
写真展では、私の「芸術的」なものを 評価してほしくて。

明日香村へ2度訪れた。
2度とも、満足のいく写真は撮れなかったけれど
2度とも、明日香村は私の心を癒してくれた。