今日のフォト。
和菓子で歳時記。
2月の和菓子は「椿餅」です。
椿餅は、今から千年以上前
平安時代の「源氏物語」にも登場する
歴史ある和菓子のひとつです。
源氏物語では、若者たちが蹴鞠(けまり)を
楽しんだ後、椿餅を食べる様子が描かれています。
「源氏物語 第三十四帖 若菜上」
文献上では「椿餅」は、日本最古の和菓子です。
2月、立春は過ぎたとはいえ
まだ浅い春にいただく和菓子の代表的なもの。
2月の季節菓子として、よく目にします。
購入したのは、虎屋の椿餅です。
虎屋の椿餅が初めて販売されたのが1651年。
370年以上、歴史ある椿餅です。
虎屋の椿餅は、東京、横浜
中部地方(御殿場店のみ)
京都一条店、四条南座店、京都高島屋、大丸京都店で
2月1日~2月24日まで販売。
大阪は阪急百貨店で、1日限定の販売でした。
予約して購入しました。
椿餅は、椿の葉の間に
俵型の道明寺生地(餡入り)をはさんだもの。
餡子は、こし餡です。
虎屋の椿餅は
椿の葉の1枚1枚が、大きさや形が揃っていて
餅に坐りのよい、捻じれのないものを使用。
葉の両端を落とした形が、餅の丸みに優しさを加え
寄り添うように、葉が上下に置かれています。
ねっとりとした蜜を含んだ道明寺の餅が
厚みのあるしっかりとした椿の葉で包まれ
皿や懐紙にくっつかず、扱いやすいです。
虎屋の椿餅は、葉の裏側を外にしています。
葉の表側を外にしている、お店の椿餅もあります。
椿は常緑樹で、真冬でも光沢のある濃い緑葉です。
そして椿は長寿の木ゆえ、椿餅は縁起が良く
邪気を払う和菓子と言われます。
蹴鞠(けまり)する
君のためにと
椿餅
永遠(とわ)の青葉や
永遠(とわ)の紅想ひ
蹴鞠(けまり)する君のために
庭に咲く青葉を摘んで
椿餅を作る
葉も想いも永遠(とわ)に色あせず
椿の器にお抹茶点てて・・・。
いえいえ、これはお抹茶では無く
「抹茶オレ」で、点ててみました(笑)
2月の和菓子は、「椿餅」
椿の葉から、ほのかな春の香りがします。