今日のフォト。 2月12日は、作家・司馬遼太郎さんの「菜の花忌」
1996年2月12日、永眠。 今年で25年。
5年前の2月、私は司馬遼太郎記念館を尋ねました。
祥月命日が近いその日は、たくさんの菜の花が咲いていました。
司馬遼太郎記念館は、建築家・安藤忠雄さんの設計です。
記念館の中には、高さ11mの壁面いっぱいに
書棚が取り付けられ、2万冊の蔵書が、展示されていました。
自宅の玄関、廊下、書斎、書庫などにあるものと合わせると、6万冊。
書斎の書棚には、未完に終わった、「街道をゆく」の執筆で
参考にした資料などが、収まっていました。
また、万年筆や、推敲(すいこう)のために使った色鉛筆や
大きなボールペンが、置かれていました。
表札は、司馬遼太郎さんの直筆。
庭には、たくさんの木が植えられていて、梅が咲いていました。
小春日和の日だったので、ベンチに座り、寛ぎました。
帰りに、近鉄奈良線「八戸ノ里駅」駅前の喫茶店
「珈琲工房」へ、立ち寄りました。
ここは、司馬遼太郎さんが生前
よくコーヒーを 飲みに来られた喫茶店です。
「珈琲工房」という名前は、司馬遼太郎さんが、命名されたそうです。
「私の愛する喫茶店」より。
この時は、マスター一押しの オムライスをいただきました。
美味しかったです。
そして司馬遼太郎さんが好きだった、コーヒーも。
5年前の2月10日、司馬遼太郎さんと菜の花が重なって
カメラ片手に、お出かけした日でした。
駅前から記念館までの道すがら、ずっと菜の花が咲いていました。
まるで道案内をするかのように。
菜の花は、司馬遼太郎さんが愛した花。
菜の花は、春を呼ぶ花。