今日のフォト。 「大阪あそ歩」のまち歩きに参加して・・・
たくさんの資料をいただきました。
我が町を知れば知るほど、好きになります。
遠くに故郷はあっても、今の私はもう、大阪の阿倍野が1番好きなのでしょうね。
天下茶屋の聖天さん(正圓寺)を出て、松虫塚を通過して
私たちは、東へ東へと、歩きました。
辿り着いたのが、大阪の銘菓、「浪花ことばせんべい」のはやし製菓本舗さん。
二代目店主の林数行さんが、「浪花ことばせんべい」を焼いていました。
浪花ことばせんべいは、「かんにん」、「べっぴん」、「ちゃらんぽらん」などといった
26種類の大阪弁をコテで焼きつけた、素朴な味のせんべいです。
生地には、水を使わず、小麦粉、砂糖、蜂蜜を卵で練り上げて焼きます。
店主の林さんは、いろいろなお話をしてくださいました。
はやし製菓本舗さんのお向かいは、昔、映画館だったそうです。
この商店街も、昔は、映画館などあって、賑わっていたのです。
林さんは、こんなものを見せてくださいました。
「サァ 誰や」・・・って、誰かわかりますか?
真ん中、渥美清、藤山寛美、宇野重吉・・・かな?
上の真ん中は石原裕次郎? 下の真ん中は中村錦之助?
なんて古い名前が出てきましたよ。(笑)
この絵画は、大阪道頓堀を描いたもの。
拡大してみると・・・、画家・管楯彦氏が、はやし製菓本舗さんへ贈ったもの。
管楯彦氏のお墓、通ってきましたよね。(パート1・南霊園で)
焼きたてのアツアツのお煎餅を みんなに1枚ずつくださいました。
林さん、ありがとうございました。
2011年9月19日、私のブログ、「NHK ぐるっと関西おひるまえ パート2」で
テレビ出演した、「はやし製菓本舗さん」のことを メチャクチャ詳しく書いています。
はやし製菓本舗さんのすぐ近くに、「保名(やすな)倶楽部」があります。
ここは、南大阪で最も古い玉撞き屋(ビリヤード)です。
写真左端にいるのは、まもなく96歳になる、南川千代さん。
93歳まで、現役でビリヤードをしていました。
中央は、南川千代さんの娘さんです。
保名倶楽部さんで、コーヒーをいただきました。
写真を撮り忘れたのですが、左上、男性が座っている前の
テーブルにコーヒーの 紙コップがあります。
そしてビリヤードの台の上には、南川千代さんのことを書いた本
「浪速のハスラー玉撞き屋の千代さん」や、
浜木綿子さんが千代さん役で舞台で上演した時の写真など。
また梅田のキャノンギャラリーで開催された千代さんの写真展などなど、
拝見させていただくと、千代さんの人生が、垣間見れます。
そして千代さんの息子さん、放送作家・南川泰三さんの本、「グッバイ艶」
千代さんのことが載った新聞もあります。
保名倶楽部では、私たちに、ビルヤードも教えてくださいました。
ビリヤード初めての女性が手ほどきを受けています。
ミヤコ蝶々さんと千代さんの写真。 千代さん、若くてきれいです。
この方も、若い頃には、ビリヤードがお好きだったのですね?
皇太子時代の天皇陛下です。
千代さんの好きな言葉、「嘘をつかずに玉をつけ」
越前屋俵太さんが書かれたものが店内にあります。
レトロな雰囲気の店内がもの凄く好きです。
2011年9月19日、私のブログ、「NHK ぐるっと関西おひるまえ パート3」で
テレビ出演した、「保名倶楽部さん」のことを メチャクチャ詳しく書いています。
保名倶楽部を後にして・・・私たちは熊野街道を歩きました。
熊野街道の石碑があります。
「保名郵便局」です。 ビリヤードさんは、「保名倶楽部」
この辺り、「保名」と付くものが、多いのです。(マンション名など)
安倍晴明神社です。
手水舎です。
手水舎の前にある、泰名稲荷神社です。
両脇に狐がいます。
安倍晴明神社の境内です。
こちらは、本殿です。
安倍晴明公像です。 足元に狐がいます。
平安時代に、陰陽師(おんみょうじ)として活躍しました。
これならわかるでしょ?(笑)
野村萬斎主演で映画がありましたね。
安倍晴明誕生地の碑です。
伝説では、安倍晴明の母は、信太の森(和泉市)の白狐だったということです。
そして父の名は、安倍保名。
だからこの辺りには、保名という名がよく使われているのです。
葛之葉霊狐の飛来像。 安倍晴明の母親(狐)です。
安倍晴明公産湯井の跡。
安倍晴明公が産まれたとき使用した、産湯の井戸を再現しています。
鎮石=しずめいし(孕み石=はらみいし)
船のいかりとして使った鎮石。
安産を祈願して帯を「しめる」(鎮める)と掛け、
孕み石(妊娠している状態)とも呼ばれます。
安倍晴明神社は、学問、健康、恋愛、災難除けの他に、
安産を祈る神社でもあるのです。
阿倍王子神社の境内です。
大阪市の保存樹の大きな「くすのき」がたくさんあります。
本殿です。
熊野詣の街道に沿って設けられた、九十九王子の一つで、阿倍野の王子ということで
「阿倍野王子」と呼ばれていました。 今は、大阪府内では唯一残っている王子社です。
熊野三山の神遣いの3本足のカラス=八咫烏(やたがらす)です。
人々の願い事を熊野三山まで、届けてくれるそうです。
日本サッカー協会のマークには、八咫烏(やたがらす)が、使われています。
ここでもガイドさんは、いろいろなことを教えてくださいました。
昔、阪堺電車(チンチン電車)は、馬車鉄道だったのです。
そして阿倍王子神社には、「天王寺蕪」の石碑があります。
天王寺蕪は、「なにわの伝統野菜」のひとつです。
半日で、たくさんのことを勉強しました。
そしてこの日は、約1万歩、歩きました。
はやし製菓本舗の林さんが、また「皆さんへ」とお煎餅をくださいました。
阿倍王子神社で配っていただいて、これで解散です。
ガイドの難波りんごさん(左)&アシスタントのガイドさん(右)、ありがとうございました。
参加費は、1人千円でした。 「大阪あそ歩」、お得感満載です。
途中でいただいた浪花ことばせんべいや、保名倶楽部で飲んだ珈琲も無料でした。
土・日曜日だけでなく、ウイークデーでも、まち歩きをしています。
最後に、ガイドの難波りんごさんと私は、30年来のお付き合いです。
彼女が、この地域に残した功績は、とても大きいです。
難波りんご 歴史から学んでほしい 人々への感謝と郷土愛
難波りんご アベノ・天王寺とわたし
難波りんご なにわの伝統野菜でハッピーの種まき!
難波りんご Welcomingマーケットも皆さまのおかげで無事終了
難波りんご もうちょっと知っとく? 私たちの阿倍野
はやし製菓本舗さんで買った、「大阪名所」のプチ煎餅。
大阪城、通天閣、住吉大社の太鼓橋、御堂筋のイチョウなどの形で、美味しかったです。