東北を走る小田急バス?～羽後交通で走る中古車両

「MAKIKYUのページ」では国内各地の鉄道・路線バスを地域別にカテゴリー分類し、取り上げていますが、「路線バス(東北・北海道)」はカテゴリーだけ作っておきながらここだけ記事がゼロという状況が続いていましたので、今日はこのカテゴリーに属する記事を掲載したいと思います。
(これは最近このエリアへ行く機会が少ない事も起因しているのですが…)

その第1弾として今日取り上げるのは秋田県を走る羽後交通で、同社は横手市に本社を持ち、県南の横手や本荘周辺などに幅広く路線を持つほか、急行便として本荘などから秋田市内へ乗り入れる路線や、東京や仙台へ向かう高速バスも運行しています。

一般路線は横手～大曲間や横手～湯沢間などをはじめとする都市間路線が充実しているのが特徴で、またこれらは運賃も一定金額で打ち止めとなるケースが結構あり、土地柄を考えるとかなり健闘している印象を受けますが、最終便の出発がかなり早い路線が多い(大半の路線は18時台で最終です)のが難点です。

使用される車両も自社発注の中型車をはじめ、首都圏で排ガス規制に合致せずにお払い箱となった中古車両を多数導入しており、国産4メーカー全てが導入されている事もあって車種も豊富です。

また同社は特に大手の系列に属している訳ではありませんが、車両の塗装が小田急グループの小田急バスや立川バスに良く似ている事が特徴で、しかも前者の中古車両も導入されていますので、これは小田急バスと錯覚させられそうになります。

写真の富士重工5Eボディーを載せたいすゞ車などがその事例で、これはMAKIKYUが3年ほど前に本荘～矢島間を乗車した際に下車後車庫内で撮影(許可済)したものですが、結構古い車両でまた気候も厳しい土地ですので、今でも走っているかどうかは分かりません。(秋田県内ではこのタイプの車両は多数導入されていますが、近年退役が相次いでいます)

ちなみに本荘～矢島間は第3セクターの由利高原鉄道とほぼ並行して走り、運賃も550円と同額ですので、往復で交通手段を変えて乗り比べるのもなかなか面白いです。(MAKIKYUは秋田～本荘～矢島間を往復でバスと列車の乗り比べをしています)

この羽後交通の路線は他にも大曲～角館間の路線(1時間毎に運行・運賃も500円でおつりが来ますので新幹線より格安でオススメです)など、列車の運行が少ない所で利用価値のある路線もありますので、バス好きな方は勿論「青春18きっぷ」などで秋田県南部を廻られる予定のある方などは、同社HPにアクセスしてバス時刻を調べられると、一味違った旅行プランを見出せるかもしれません。

「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様もこの地域へ行かれる機会がありましたら、是非一度羽後交通の路線バスに乗車されてみては如何でしょうか?

ちなみに羽後交通のHPはこちらです→http://www.ugokotsu.co.jp