MAKIKYUのページ

MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
初めてアクセスされた方はまず「このページについて」をご覧下さい。

期間限定のブルー一色・関東鉄道キハ350形

2006-12-17 | 鉄道[北関東]
「MAKIKYUのページ」では以前茨城県の関東鉄道に関する記事を取り上げた事があり、まだ取り上げたい記事も色々ありますが、今日は先日関鉄に乗車した際に遭遇した期間限定のブルー一色塗装を纏った車両に関して取り上げたいと思います。

この車両はキハ350形と呼ばれる旧国鉄キハ35形の移籍車で、一時期は常総線の主力として、また最近は新型車導入で随分陰が薄くなったもののまだそれなりの頻度で見られる車両ですが、その内の一部が映画撮影用に青一色に塗り替えられたモノで、このブルーは昔の京浜東北線を模している様です。

この塗装を纏った車両は期間限定で運行され、先月下旬から運行されている様ですが、映画撮影終了後には元の塗装に復元されるという事で、この姿は余り長い間見られることはなさそうです。

このブルー塗装を纏った車両の運用は概ね決まっている様で、運用が関東鉄道HPにも掲載されていますので捕獲は容易ですが、平日は専ら朝ラッシュ帯に走り、10時頃には入庫してしまうので注意が必要です。(休日は昼間に運用されますが、MAKIKYUは休日の日程が確保し難い状況ですので…)

ちなみにこの塗装には4両が塗り替えられている様ですが、常総線ではつくばエクスプレス開通以降4両編成での運行が無くなり、また3両編成も平日朝ラッシュ時間帯の他形式のみとなっている様ですので、専ら2両編成で運行され、また他の塗装を纏った車両との混成も行われていない様です。

それにしても常総線のキハ30系列は彩り豊富な様で…個人的には関鉄旧塗装(クリームと朱色のツートン)を纏ったキハ350形とペアを組み、更にキハ100形(キハ30形の単行ワンマン改造車・紺色とクリームの旧塗装)を連結した3両編成でも(更に欲を言えば標準塗装も含めた4両編成も)一度見てみたい気がしますが、さすがにこれは夢物語に終わりそうです。

この車両が走る関東鉄道常総線で現在運行される列車は1~2両のワンマン列車とはいえ、水海道以南は複線で各駅に自動改札機が設置され、列車も昼間時間帯で毎時3~4本程度、平日朝ラッシュ帯では10分以内の間隔で運行されるにも関わらず非電化(筑波山麓にある磁気測候所の関係もあるのですが…)という異色の路線ですが、ローカル私鉄とはまた異なった雰囲気の中を走る気動車は車両のバラエティも新旧幾つかあり、なかなか独特で興味深い路線です。

この路線は茨城県とはいえ、JR常磐線やつくばエクスプレスを用いると東京都心からでも1時間以内で到達できるエリアを走っており、首都圏にお住まいの方でしたら比較的容易に訪問できますので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も期間限定のブルー塗装車が走る今、ちょっと足を伸ばされるのは如何でしょうか?

ちなみに写真は寺原駅にて…今回この車両には乗車していませんが、見た所車内は他のキハ350形と特に変わった所はない様です。