MAKIKYUは昨日大阪周辺を駆け回っていましたが、今日はその際に乗車した電車の一つ・水間鉄道を取り上げたいと思います。
水間鉄道は大阪府南部・南海本線の貝塚を基点に水間まで、延長6km弱の中小私鉄で電化されているものの全線単線、そこそこローカルムードを感じる路線ですが、大阪の通勤圏に属する地域だけあって毎時3本程の列車が運行されています。
以前は南海電鉄との資本関係(現在はありません)もあって同社の中古車両が走っていたのですが、現在は首都圏の東急から¥やってきた7000系と呼ばれるステンレス製車体の車両に統一されています。
ただ7000系は国内各地で幾つかの鉄道に移籍した事もあって、先頭車両が不足して後に先頭車化改造された車両も多く、水間鉄道では在籍車両が僅か5編成しかないにも関わらず、2種類の先頭車が混在しています。
また水間鉄道で7000系は形式名もそのまま、冷房改造とワンマン対応改造を除くとロゴの貼り付け程度で、割合原型に近い形で活躍していましたが、移籍からしばらく経過した事もあって最近1編成に更新工事が施工され、これに伴い外観はエンジ色の帯が入った外観となり、行先表示装置のLED化や先頭部床下スカート取り付けと共に、形式の改番(7000系→1000系)が行われています。
この編成はまだ今月営業運行に入ったばかりの様で、MAKIKYUも先日乗車した際には幸運にも稼動しており乗車することも出来ましたが、車内も座席や化粧板、床材の交換をはじめ、ドアチャイムやLED案内表示装置の取り付け、自動放送装置の合成音声化(従来はテープ)といった変化が見られます。
東急に残存している同系車の様な下回りの交換等は行っていない感じですが、関西では更新工事を施工して割合長期に渡って車両を使用する傾向が有る様で、この車両も今後まだまだ活躍が期待できそうです。(首都圏ではこの車両をあっさりと廃車にした私鉄もありましたが…)
この車両はまだ1編成のみですので、遭遇できるかどうかは運次第といった所ですが、今後他の車両にも順次更新工事が施工される事が見込まれ、水間駅から見える車庫では原型タイプ先頭車の編成が1編成工場入りしていました。
更新車両が走り始め、それでいて未更新車も走っている過渡期の今の水間鉄道はなかなか面白い状況になっている気がします。
「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様の中も、近畿地方一帯にお住まいの方や東急ファンの方をはじめ、機会がありましたら是非水間鉄道を訪問されてみては如何でしょうか?