「MAKIKYUのページ」では先日、首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)の中核となっている街・千葉県印西市のふれあいバス(コミュニティバス)の再編に関しての記事を掲載しましたが、昨日MAKIKYUもこのバスを視察して参りましたので、今日はその状況などを報告したいと思います。
このふれあいバスは、JR木下駅から徒歩10分程度の場所に立地する印西市役所を基点に、北総監獄方面を循環する西ルート(永治地区・北総監獄中央駅などを経由)と中ルート(印西牧の原駅・高花地区などを経由)、小林方面を循環する東ルートと、市役所を発着せず、高額運賃で悪評名高い「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)の印西牧の原駅を基点に、同線の北総監獄中央駅や松崎地区などを循環する南ルートの4ルートが存在していますが、他の自治体を通過する区間には停留所を設けず、その様な区間では停留所間隔が空く路線設定は相変わらずです。
再編後のルートは各ルート共に一周約1時間と以前に比べて所要時間は短縮され、その分増便もされていますが、今までは直通で行けた所が乗り換えとなるケースも多数存在しています。
これに関しては今回の再編で運賃が値下げ(200円均一→100円均一)されていますので、2乗車分でも運賃は以前と同額なのですが、運行受託会社「北総監獄に拠点を置く大手の分社」の一般路線・神崎線で実績のある乗継制度(乗継券を発行)も設定されており、北総監獄内から小林まで片道100円で移動する事も可能です。
この乗継券は運行ルート毎に色を変えており、同一ルートへの乗り換えは不可能となっていますが、乗客数もさほど多くなく、また乗継券を必要とする乗客が少ない事もあって、大阪市バスなどで用いられている機械発券のモノではなく、乗務員がボールペンで日付を直接記入する形式を採用しています。
ちなみに今回MAKIKYUは再編された4コースの内、東ルートを除く3ルートに乗車して来ましたが、昨日乗車した限りでは南ルートと東ルートに日野製ノンステップの新型車両が使用され、市役所と北総監獄を結ぶ2ルートには既存車両(日野LIESSE)が用いられていました。
(乗車を検討されている方は参考までに…但し変更される可能性もありますのでご注意!)
ただ既存車両もMAKIKYUの予想に反して新型車と同様の装いに改められ、再編に合わせて登場したヘンテコマスコット・ポン太(狸)とコン助(狐)のデザイン入りとなりましたが、これは辺鄙な北総監獄に生息していると思われる狸や狐などの野獣を威嚇せず、ふれあいバスが彼らの仲間である事を訴えかけている様にも感じられ、また印西市の市花にもなっている秋桜をちりばめたデザインになっているのも特徴です。
写真は東ルートで活躍する新型ノンステップ車で、始発の印西市役所で撮影したモノですが、ここではほぼ同時刻に3ルートが発着しますので、車両検査などによる代走が発生しない限り、最低1台はこの新型車両に遭遇する事が可能です。
この車両はノンステップですので乗降は容易で、またマニュアル車とはいえFFシフトを装備しているのも特徴ですが、こんな短い車体にも関わらずドアを2箇所設置している事もあってドア側の座席はロングシート3人分しかなく、それ以外も反対側に前方向き5脚と段差を上がった最後部に1列の座席があるのみですので、座席数はかなり少ないですが、現状ではこれでも十分賄えそうな感じです。
印西市は辺鄙な所ですので、こんな首都圏の辺境まで足を伸ばされる方は少ないかと思いますが、運賃も100円と割安でバス共通カードの使用も可能ですので、怖い物見たさで北総監獄の惨状を視察されたい方には絶好の交通機関で、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様がこの辺境へ足を伸ばされる機会がありましたら是非乗車をオススメしたいと思います。
(但し休日や早朝・夜間の運行はありませんのでご注意下さい)
ちなみに乗車を希望される方は、印西市HPの「ふれあいバス」項目に運行時刻や路線図などが掲載されていますので、興味のある方はアクセスされると良いかと思います。