雨、18度、89%
新しいルンバを買いました。我が家用ではありません。義母のために求めました。このひと月、義母は会うたびに、「ルンバが欲しいわ、掃除機は腰が疲れるから。」とおっしゃいます。週2回は掃除のサポートにヘルパーさんがみえますが、残りの5日は母が掃除をします。家を見渡せば床にゴミが落ちていることもしばしばです。ところが主人の実家は段差が数カ所あります。段差を上れないたびに義母がルンバに手を貸すことも煩わしいのではと考えます。ところが「ルンバが欲しいわ。」テレビのコマーシャルの力は巨大です。
久しぶりに電気屋さんの掃除機売り場に出向きました。私の「ルンバ君」は2年前にその時の一番新しいタイプを求めました。現在一番新しいのはWi-FiにもBluetoothにも対応しています。そんなハイテクは必要ありません。できれば軽いものがいいと探します。日本の電機メーカーの商品も検討しました。でも義母の「ルンバ、ルンバ。」の声が頭を行き来します。ルンバも商品番号が600番台のものはコンパクトで基本の装置しか付いていないそうです。お値段も800番台のルンバの半分くらいです。訪ねた電気店でも一番の売れ行きだとか、「この631番をください。」
さあ、631番ルンバを持って義母の家に急ぎます。義母はヘルパーさんとお待ちかねでした。いたってシンプルな構造のルンバ631、使い方を説明します。充電器に乗せて、さあ出発。小気味好いフットワークで掃除を始めました。ところが床には空き箱やら小物が散らかっています。ぶつかりながらも悪戦苦闘のルンバ、敷居をうまく下りたものの上れません。 その度手を貸してやる始末です。それでもかれこれ1時間、家の中がすっきりとして来ました。「ルンバ、やっぱりすごい。」その間、義母はルンバの後をついて回ります。私も初めはそうでした。
新建築のフローリングの家ならば、あっという間に仕事をこなすと思われます。我が家の古い「ルンバくん」はメインテナンスに出して以来、好調です。まず、ココの毛玉が出なくなりました。バッテリーの持ち時間も長くなりました。最近、友人にもルンバをお勧めしています。
ルンバと義母を置いて帰る時、義母はルンバを見ながら、「かわいいねえ。」と言います。動物もいない一人暮らし、これからはルンバがお供です。ちなみに、義母とヘルパーさんは、「ルンバちゃん」とお呼びです。「ルンバちゃん、お母さんのそばで頑張ってね。」