曇、19度、62%
中秋節、香港では大事な祝日です。お月様を眺めるのは昨日、夜遅くまでお月様を愛でるので翌日の今日が休日です。街に色とりどりの提灯が飾られます。この日に向けて、お祝いのお菓子の月餅も売られます。中秋節を過ぎるとやっと秋の気配の香港です。朝からそんな香港の光景を思い浮かべていました。
30年ぶりの日本でのお月見、福岡はいいお天気です。ススキの穂を飾りたくて田舎を車で走るときは気をつけて見ていますが、どこにもありません。私が小さい頃はこの家の周辺の空き地には背の高いススキがよく見られました。ススキの穂だって遊び道具です。よくあの鋭い平行葉脈の葉で手を切りました。傷が深く痛かった記憶があります。
お昼過ぎ、ヨモギ団子をこさえました。 お供えのつもりだったのに、お月様が出て来る前には一つ残らずなくなりました。夕方の散歩の後にはくっきりとお月様が見えました。お風呂から上がって、さあ、お月様をと二階に上がると、月に叢雲。すっと雲が切れると、まあるいお月様です。
私はこのひと月後の満月が好きです。もっと気温が下がって冴え渡る夜空に満月が輝きます。香港での早朝ジョギングの時は毎朝このお月様が友達でした。「お月様、今晩は。」ではありません。「お月様、おはようございます。」お月様を思う一日、私は香港を思い返していました。30年ぶりに見る日本の中秋の名月、心が洗われました。