チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

帰国して1年が経ちました。

2018年02月03日 | 日々のこと

曇、5度、65%

 みなさんに支えていただいて、今日で帰国1年になりました。30年間も日本を留守にしていました。今でもまだ日本に不慣れです。大きな引越しに始まって、この1年はたくさんのことがありました。帰国前の準備からその後に至るまで、私の一番の気がかりはモモさんでした。そのモモさんが初めて無事に日本に足をつけたのも一年前の今日です。一年前の今日はいろんな思いが凝縮した1日でした。

 見出し写真は、早朝の香港での最後の散歩を終えて、長年乗り馴れた我が家のエレベターに乗っているモモさんです。この1日がどんな長い1日になるとは知りません。

 モモさんはいろんなことに動じない犬でした。大嫌いな犬ならばシベリアンハスキーにだって向かっていきます。大好きな犬ならピレニアンにだってじゃれ付きます。そんなモモさんが亡くなって9ヶ月、毎日モモさんのことを思い出しています。モモさんは何が怖かったのかしら?そんな疑問の答えは一年前の今日にありました。モモさんが恐れていたのは主人か私から離れることです。家の留守番ではありません。私たちどちらかから距離的に遠ざかることを恐れていたのだと思います。

 モモさんを香港の空港でエアラインのカウンターに預けた時です。モモさんの悲痛とも思える鳴き声を聞きました。主人と私の後ろ姿を見て、置き去りにされるかと上げた鳴き声でした。私は振り向くことができずにイミグレに向かいました。 この写真、覚えていてくださる方もあると思います。私とモモさんが乗る飛行機に乗せるコンテナ、最後に一つ残ったこの中にモモさんのクレートの影が見えています。5時間の飛行、短頭種、13歳の高齢、どうか無事に成田で会えるようにと祈りました。

 成田の空港で私を見つけた時のモモさんです。この時は感極まった鳴き声で喜びました。身体全体で喜びました。

 私は昨年の今日、モモさんの心からの鳴き声を2度も聞きました。香港での悲しい鳴き声、成田での嬉しい鳴き声、どちらの鳴き声も耳の奥に残っています。

 まさか成田に着いたその日から1年後の今日、モモさんがそばにいないなんて思ってもいませんでした。お恥ずかしい話、主人も私もまだモモさんを失った悲しみから抜け出すことができずにいます。この9ヶ月、自分の中で反芻する毎日、一つある思いに至りました。モモさんは主人か私が生きている間は決して死んではいないということです。

 初めての日本の地、成田を歩くモモさん。怖じない、動じないモモさんです。

コメント (2)
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