曇、7度、66%
この家に帰ってきて一年、ほとんど近くでパグさんに会いませんでした。お散歩の時ばかりではありません。歩いていても、車に乗っていてもパグさんを見かけることがありません。柴犬やチワワさんばかりです。ホームセンターのドックフード売り場にもパグ用のフードはありません。少しがっかりでした。
1週間ほど前、川沿いの桜並木の下を歩いていると、向こうから2匹、黒とフォーンの動物がやって来ます。歩き方を見れば一目瞭然、「あっ、パグよ、ココさん。」ココさんも立ち止まって犬たちを待ちました。ところが、黒い方がやたらに吠えます。確かにパグさん2匹ですが黒が吠えるので、飼い主さんは挨拶にも応えずにさっさと行ってしまわれました。とても残念でした。近くを一回りしていると、先ほどの2匹は川沿いのお米屋さんの家の方に入って行きました。きっとお米屋さんがお家に違いありません。
一昨日、いつもより随分早い夕方のお散歩に出かけました。またしても、川沿いの桜並木です。向こうからはちょっと足をひいているフォーンのパグさんがやって来ています。ココさんも、私も期待に胸が膨らみます。
初めてお目にかかります。お聞きすると、10歳、オスのごんちゃんです。 初対面の犬がやって来る時はココさん常に伏せで待ちます。教えたわけではありません。
ごんちゃんのお母さんは、ココさんを気に入っってくださって写真をバシバシ撮られます。ごんちゃんはお歳のせいで後ろ足がやや不安定。お母さんが写真を撮る間、川沿いのフェンスに繋がれました。ココさん、じんわり寄って行きました。 時折ごんちゃんは遠吠えします。ごんちゃんのお母さんも「この近くにはパグがいませんねえ。」と喜んでくださいます。そして、川向こうのお米屋さんを指して「家はあそこです。」とおっしゃいます。「もしかして、黒パグさんもいますか?」とお尋ねすると、よく吠えるので連れてこなかったとのお返事です。先日2匹を連れていた方はお若い女性でした。私も家の在処を伝えると、すぐに「木ノ実がいっぱい落ちている、改築なさったお家ですね。」とご存知でした。昨年、モモを亡くしたことも少しお話ししましたが、私は出かける前です。主人も家で待っています。「どうか、家に遊びにいらしてください。」と言って別れました。
ごんちゃんはちょっと引っ込み思案な、おおらかそうなパグさんです。「ココさんよかったね。ごんちゃんにまた会ったら、お家に遊びに来てもらうよう頼もうね。」ココさんも私もニコニコで主人にごんちゃんの話をしました。