曇、6度、63%
小さい頃お寿司屋さんで両親と一緒にカウンターに座ると、頼んでもいないのにあなごの握りが出て来ます。最後に刷毛ですっとタレを履いたあなごの握りです。甘いので子供にと思ってのことでしょうが、実はあのタレが苦手でした。香港でもときたま日本から入って来たあなごを見かけるようになりました。でも、あなごを買うよりウナギに手が伸びます。昨年福岡に戻って来て以来、あなごの天ぷらをいただく機会が増えました。あなごは福岡の博多湾でも獲れるのだそうです。ほろりと癖のないあなごにすっかり魅せられてしまいました。
一昨日、明石からのお土産であなごの素焼きとたこのみりん干しを頂戴しました。ちょうど折良くあなご好きな主人も戻って来ています。早速、夕飯に上ります。
素焼きしているものの、立派な串刺しのあなごです。小さい頃苦手だったタレもついています。タレを塗って焼くのではなく、このタレはひつまぶしの時のご飯にまぶすタレでした。そこで、温め直したあなごはさっぱりと山椒でいただきました。 じんわりと旨味のあるあなごです。そのままの味を楽しみながら4匹も頂戴したのに、パクパクと食べてしまいました。
私の手のひらほどのみりん干しされたたこは、 1匹ずつ見ると透明です。そのまま焙っても美味しいそう。ハサミでチョンチョン切って
たこ飯を炊きました。にんにくを効かせたたこ飯も好きですが、今回はみりん干しの味を生かして、お酒と少しの薄口で仕上げました。
たこ飯のほんのりした桜色が食卓を飾ります。お酒はイタリアのバローロを合わせました。
1日雨降りの夜、主人と一緒に友人からの瀬戸内の味を堪能しました。おごちそうさまでした。