曇、8度、81%
まだ氷点下が続く北海道から桜の薫るチーズが届きました。福岡の桜の蕾もここ数日の暖かさで大きく膨らんでいます。早春を告げる梅は満開の木もあるほどです。
以前、贈り主からこの桜のチーズの話を聞きました。どんなチーズかしらと想像しました。贈り主の方、このチーズのおそらく初物をお言葉を忘れずに送ってくださったに違いありません。 90グラムと小ぶりなチーズです。塩漬けの桜の葉っぱに包まれて、軽く熟成されています。桜の花の塩漬けが飾られています。お口に含むとホロリと溶けます。そして、その奥から桜が香ります。私たち日本人にとって忘れることもない桜の香りです。チーズ自体には塩気が少なく、その分桜の葉っぱからの塩味です。このチーズだけを味わおうと、パンなど添えずにいただきました。その花の色のように淡い桜のチーズです。
食べながら、桜の香りと私たちが思っているのは、この桜の葉っぱの香りに違いないと思います。桜の木を匂っても、花を匂っても淡い淡い桜の香りです。ところが、葉っぱが塩漬けされると途端にいい香りを発します。
牛乳とレモンだけで簡単なチーズを作ります。しっかり乳清を切ったそのチーズに次回は桜の葉っぱを巻いてみようと思います。素朴なチーズが桜の香りで奥行きを増すはずです。日本人ならではのコンビネーションです。
北の国からいち早く届いた桜薫るチーズ。美味しく頂戴しました。