曇り、14度、60%
ひと雨ごとに緑が深くなります。ひと雨ごとに植物は一回り大きく育ちます。庭をぐるりと回って、あまり芳しくない枝を払います。その枝にも新しい葉っぱが芽吹いています。そのまま捨てるには不憫です。そこで家の中に生けてみました。
ムクジロの大木に遮られて咋春は、惨めな芽吹きをした紅葉でした。それがムクジロをばっさり切り落とした今年は、木姿こそ戻りませんが美しい青もみじをつけました。まだ寒い頃には赤い小さな花をつけました。今ではそれが種となって葉影にチラホラ見えています。 払った枝を手も入れずにそのまま花器に入れました。
勢いのあるクチナシは大きく枝を伸ばしました。寒かった冬とは対照的に暖かな日が続いたからでしょう。私が抱えるほど払いました。 階段下の大壷に投げ入れました。
木ばかりではありません。ジャガイモの新芽が1日で数センチ伸びるほどです。深い緑、葉の形も面白いジャガイモです。茂らせておきたいほど美しいところですが、 壷に入れてみました。
雨上がりの日、庭ばかりか家の中まで緑の息吹が聞こえます。30年ぶりの日本の冬は暖かな地で暮らしていた私にはかなり堪えました。そして、春がこんなに楽しいことを肌身で感じています。