曇、5度、80%
年末、お正月に向けて家の中を少し模様替えしました。一番気に入っているのが、玄関の模様替えです。古い家です、2枚引き戸の玄関は、三和土だけでも畳一畳はあります。今風の家の作りからいえば無駄なスペースです。しかも三段ほどの小上がりの階段もあります。スペースがあるので椅子を置いています。
玄関には両側に棚があり、白漆喰の壁が天井まで広がっています。玄関ですから無駄なものは置きたくありません。できるだけ簡素に、棚の上には壷や陶皿を飾っています。壁にはタイのショールをこの4年掛けていました。薄いクリーム色に渋い赤のタイの模様が織られたシルクのショールです。それもそれなりに好きでしたが、私の「帯」を壁に掛けました。
直射日光は入りません。座敷に繋がるこのスペースは、火を入れることもありません。「帯」といっても金襴のような派手なものでなく唐織の色優しい「帯」です。一見洋風模様です。 玄関に入って目に付く場所ではありませんが、掛け替えた本人の私はいつもこの壁を見ます。「明るくていいわ。」
まだ締めれる「帯」です。使う時は、よじ登って下ろすつもりです。それまで玄関に貸してあげることにしました。お正月のこの月、玄関は明るく、気持ちよく。