晴、4度、66%
暖かな国に30年住んで戻って来た日本の寒さは身にしみました。家の暖房の仕方、自分の冬の身仕舞の仕方、慣れないことばかりの中試行錯誤でした。冬物衣料も手持ちは少なく購入しましたが、失敗したものも数多くあります。
帰国後すぐは手持ちのコート、古くから持つダッフルやダウンで済ませました。日常着としてはダウンベストやダウンコートは軽くて暖かく重宝しました。この冬が始まる頃、一つ自分で決めていたことがあります。「この冬はダウンを着ないでみよう。」そして、今日に至るまでダウンに袖を通すことなく過ごしました。
ダウンに頼らない、何故そう思ったのでしょう?ダウンのイージーさに飽きたからかもしれません。着れば暖かいというイージーさ、見た目も画一的に見えるイージーさです。ウールのコートは着る楽しみがあります。ダウンコートも普段着と外出着に分けていましたがどこに行くにもダウンを着ていた3年間でした、この冬は昔ながらのコート、ウールのコートを着ています。
ダッフルコート、毛足の長い外出用のコート、ハーフのコート、毛皮のコート、ニットのマント、どれも帰国前から持っている古いものばかりです。一番登場するのは、30年近く着ているダッフルコート、散歩やちょっとした買い物までこのコートで出かけます。昔はこのコートの下にジャケットを着ていました。それほど作りがしっかりしたダッフルコートです。ジャケットを下に着ることはないだろうと、帰国前に肩幅や袖丈を直してもらっています。
下着の重ね方、セーターの重ね着、タイツの厚さも気温によって変えます。ずっとスカートですが寒いと感じることはありません。部屋の暖房の仕方も少しづつコツがわかって来ました。冬は生活の基本費用が上がります。南に住む我が家ですらガス代、電気代、水道代まで夏の倍以上です。寒い地方の暮らしは金銭面ばかりか雪かきや交通の思わぬ遅延などと大変だろうと想像します。もうすぐ帰国5年の日を迎えます。やっと日本の冬に慣れてきたと心身ともに実感しています。