晴、23度、82%
信頼の置けるお魚屋さん、例えばデパートの地下のお魚屋さんに行くと必ず魚の「アラ」を点検します。中落ちやカマです。「あら炊き」にする人が多いのでしょうが、私は軽く塩をして焼いて食べます。魚の脂肪の旨みが十分に味わえる部位です。
大家族ならいいのにと思う魚屋さんがあります。「クエ」「伊勢海老」の高級魚の生き物もあり魚の種類豊富ですが、トロ箱で10匹とかで売っています。同じ魚をそんなにたくさん食べれません。でも時々覗きます。先日ここで「マグロのカマ」を見つけました。ちょうど頬部分、マグロですから大きな私の手を広げたよりまだ大きいものです。ちょいとしたお刺身が買える値段です。 興味津々。とにかく重い。
いつものようにグリルにかけました。脂が滴りながら焼けます。「マグロ」を焼くとこんな匂いだったっけ?しっかりと魚の匂いです。厚みがありますので、時間をかけてじんわりと火を入れました。
どんな魚でも頬肉はホロリと身が外れ、小さいながらその魚の旨みが凝縮しています。さて、マグロはどうかしら。頬にこんなに脂を蓄えていること自体驚きでした。身離れよく、口の中で溶けます。「美味しい。」身が赤いマグロですから、頬肉も血合いのような色です。必死でお箸を動かし口に入れたので、頬肉だけの写真がありません。
お腹は満腹、牛肉のステーキを食べた後のお腹の落ち着きように似ています。口周りの脂を拭うほどです。私は骨付きを買いましたが、頬肉だけを売っている店があるようです。炙ったり、ステーキで食べるそうです。
初めて食べた「マグロの頬肉」です。私が買った魚屋さんもいつもは「入ってこないんだけど。」と言っていました。美味しいものを食べると、顔も心も緩みます。