晴れ、25度、92%
昼間はまだじっとりと汗をかきます。それでも秋の気配はそこここに。昨日早めのお墓掃除に行きました。街の中の私の実家のお寺の墓地、主人の実家のお墓は西寄りの小高い山にあります。今日から彼岸に入ります。どちらの墓地もお盆とお彼岸は車の行列です。それで1日早く出かけました。
早朝からお寺の山門は開いています。古い寺の墓地には大きな保存樹がいく本もあります。墓地を囲む景色は昔のそれとは違います。高いビルが立ち並びました。この墓地の一角のみが広い空間です。寺の裏手の墓地に足を踏み入れた途端、鼻をつく「銀杏」匂い、見上げるほどに大きな木は実がなっているのは見えませんが、足元にすでにたくさん落ちてます。
寒さが進むと足の踏み場もないほどに「銀杏」の実でで埋め尽くされます。そして11月になれば、黄色い落ち葉が絨毯のように足裏でカサコソ音を立てます。「銀杏」は強烈な秋の匂いです。
昼前、山の方の墓地に向かいました。この墓地へ来るのは楽しみがいっぱいあります。ただ、冬場は猪に注意です。夏は青田、布袋草の花が埋め尽くす貯水池、墓地にたどり着く途中幾度か車を停めます。年々「彼岸花」の数が少なくなっているように思います。畦道に咲く「彼岸花」は赤がいい、「稲穂」の色と好対照です。子供の頃はちょっと田舎に行けばどこまでも広がる稲田でした。畦道にはこれでもかと思うほど「彼岸花」が咲き、夜になると大きな月が照らしてくれました。
ビルに囲まれた古い寺の大きな空間、秋空の下の稲田の景色、私の一番好きな季節です。