大雨、8度、77%
お彼岸のお中日、義父、父母に何を供えようかと朝から考えます。「ぼたもち」、三月だから「桜餅」、私が食べたい「よもぎ餅」。結局最後にお腹に入る私が食べたい「よもぎ餅」に決定。
「よもぎ」が春になると無性に食べたくなります。そのこと自体、道理に叶っているらしいと知りました。冬中、体は寒さを防ぐために脂肪を初め、様々なものを身体に蓄えるそうです。春になると不要になったそうした余分なものを体外に出すのを「よもぎ」は促してくれるそうです。理屈より私はあの香りが食べたいと思います。そこで、いつもの3倍近くの「よもぎ」を入れた「よもぎ餅」を作りました。
昨年庭に植えた「よもぎ」はまだ香りが立ちません。先日、自家栽培の人から買った冷凍してある「よもぎ」を使いました。あんは「粒あん」です。お供えのつもりで作ります。「よもぎ」の匂いがする台所、義父、父母三人が三人共に「あんもの」が好きだったことを思い出します。義父に届けた「蜂楽まんじゅう」、母に届けた私が作った「黄身しぐれ」、手渡した時の笑顔を思い出します。私はというと、いまだに「バター、クリーム」の方が好きですが、昔からの「あんもの」はふと食べたくなります。風の匂い、季節の移ろいの中で「桜餅」を思い出したり、「水羊羹」、「酒まんじゅう」を思い出します。
出来上がった「よもぎ餅」、深い深い緑色です。 よもぎの香りが高く、口に入れると「小豆の香り」といい具合です。お店の「よもぎ餅」は香りません。小豆は香り残したいので、甘みを抑えます。砂糖を減らすと、小豆本来の甘さが感じられるから不思議です。お彼岸のお中日、日向でおさがりの「よもぎ餅」を頬ばりました。「幸せだな。」
こちらまでよもぎの香りが漂うみたいです。