![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/38/ba76663f58fa2f781292a9990526c58d.jpg)
雨、11度、90%
今日からお彼岸に入ります。普段は2つの墓参りは同じ日に行くのですが、あいにく今日は別用が入っています。主人の家の墓は中心部から離れた山沿い、1日繰り上げてお墓参りに行きました。ちょうど義母が骨折入院から退院して1週間目、電話で職員の方に様子は聞いているものの、顔を見ようと墓参りの帰りに施設に行きました。
面会は予約制です。予約していませんがきっと会わせてくれるだろうと、思っていました。コロナの3年間、この老人施設からもコロナ患者が出ました。防護服を着た職員の方達の張り詰めた表情を思い出します。届け物ですら消毒されました。異常に思えるほどの用心でした。昨日は義母に約束のミカンを持参しました。案の定、私の顔を見ると施設に入れてくださいました。もちろん検温、マスクは必須です。
転倒監視のために昼間はずっとロビーにいると聞いていました。夜間はベットから数回落ちていたそうです。夜間の職員の人数はほんのわずかです。義母ばかり見ていることはできません。
暖かな日差しのあるロビーのソファーに腰掛けている義母です。それを見た私はホッとしました。かがんで義母の手を取ると、驚いたように目が大きくなります。聞き取れないほどの声で「真奈さん」。ミカンを見せました。約束はすっかり忘れています。以前は鰻や和菓子を持って行きましたが、ミカン、バナナがいいと言います。食が細くなっています。もともと果物好きな義母です。LINEで主人と話をしました。スマホの画面を見ていますが、話す相手は私です。息子である主人を「歳とったね、おじいさんだわ。」と言って笑います。私は自分を指して「ほら、おばあさん」と言うと声を上げて笑いました。主人も私も歳をとりました。
「また来るからね、今度はバナナ持って来るわよ。」別れ際座っている義母を抱きしめました。細くなった体は暖かく、「長生きしてね。」と言うと声を上げて泣きました。
義父、私の父母に出来なかったことをこの義母にはできるだけしたいと思います。大したことではありません、ミカンにバナナです。会いに行くのも片道車で20分、いつも温かく私を迎えてくれた義母にできることといえばこれぐらい。帰り道、義母の体の温もりが私を包んでいました。
街もこうした施設も少しですがコロナ前の状態に戻りつつあります。春めく明かりがこの3年間の重苦しさを跳ね除けてくれていると感じます。
3年前に送った母を思い出し泣きました。
コロナ禍で会えず、寂しい思いをさせてしまった
と今でも心が痛みます。
お義母さまが穏やかな日々を過ごせますように。
黒豆、もう2時間ほど煮たら柔らかくなりました。
有難うございました。
ありがとうございます。「長生きして欲しい」心から思います。
お豆、気になっていました。笑
よかった!